最近、野球ファンになったものです。野球のルールが複雑すぎてわからないのですが、野球観戦するにあたって、最低限知っておかなければならないルールって何がありますか。野球に詳しい方にぜひ教えていただきたいです。
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事でわかること
- 野球の基本的なルールや概要
- 攻撃側と守備側の主なルールや試合の流れ
- 野球でよく耳にするプレーや言葉
野球離れが叫ばれている昨今ではありますが、カープ女子といった言葉に代表されるように、ここ数年で野球ファンになった方はいるかと思います。
これについては「【最新版】野球ファンの人数はどれくらいなの!?将来的には衰退する!?」で解説しているので、前提知識として読んでいただきたいのですが、この記事を読んでいるあなたもこれから新しく野球をみようと思っている方ではないでしょうか。
野球観戦で一番ネックになるのが、ルールの複雑さですよね。
このルールの複雑さという壁を超えることができれば、もっと野球観戦が楽しくなるのですが、なかなかこの壁を超えることは難しいです。
同じようにこのような悩みを抱えている方も多いと思います。
そんな方のために今回の記事では、野球観戦する上で最低限知っておきたいルールや知識について解説していきます。
また、野球でよく耳にするプレーについても合わせて解説するので、本記事を読むだけで野球がこれまでよりも10倍楽しくなること間違いないでしょう。
それでは、早速中身に入るのですが、その前に私の自己紹介を簡単に書いておきます。
信頼性の担保
- 野球観戦歴16年
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それでは、記事の最後までどうぞ。
目次
【まずはコレ】野球の基本的なルールを簡単にざっくりと解説
まずは、野球の基本的なルールを簡単に解説していきます。
結論から言うと、大きく3つあります。
具体的には、下記の通り。
- 9人vs9人で行われる
- 9回攻撃と守備を交互に行う
- 点数の多いチームが勝利
それでは、上記の3つを深掘りしていきます。
9人vs9人で行われる
野球は1チーム9人で試合が行われます。
具体的には、AチームとBチームで試合をしたときは、AとBにそれぞれ9人の選手がレギュラーとして試合を戦う感じですね。
この9人の選手を野球用語では、スターティングメンバー(スタメン)と呼ぶことが多いです。
また、その9人のメンバーから外れた選手のことを控え選手といいます。
攻撃時、この9人はチームで決められた打順に沿って打席に立ちます。
逆に守備時は、自分の守備位置もあらかじめチームで決まっており、それぞれ自分の持ち場がある感じですね。
守備位置については、下記の画像がわかりやすいでしょう。
それぞれの役割を解説すると、下記の通りになります。
ポジション名の役割
- 投手(ピッチャー):打者(バッター)に対して投げる。自分にボールが飛んできた時の守備。
- 捕手(キャッチャー):投手(ピッチャー)のボールを受ける。球種の指示。守備全体の指示。自分にボールが飛んできた時の守備。
- 一塁手(ファースト):野手からの1塁への送球を受ける。自分にボールが飛んできた時の守備。
- 二塁手(セカンド):自分にボールが飛んできた時の守備。ダブルプレーの成立。中継プレー。
- 三塁手(サード):自分にボールが飛んできた時の守備。バント処理。
- 遊撃手(ショート):自分にボールが飛んできた時の守備。ダブルプレーの成立。中継プレー。
- 左翼手(レフト):自分の周辺の守備や返球・内野手のカバーなど
- 中継手(センター):自分の周辺の守備や返球・内野手のカバーなど
- 右翼手(ライト):自分の周辺の守備や返球・内野手のカバーなど
また、各ポジションの名称は上記の通りですが、これらを大きなカテゴリーに分けると、下記のような名称になります。
- バッテリー:投手(ピッチャー)と捕手(キャッチャー)
- 内野手:一塁手(ファースト)、二塁手(セカンド)、三塁手(サード)、遊撃手(ショート)の総称。
- 外野手:左翼手(レフト)、中継手(センター)、右翼手(ライト)の総称。
- 野手:守備についている選手の総称。
覚えることが多いですが、よく耳にする言葉なのでぜひ覚えておきましょう。
9回攻撃と守備を交互に行う
野球の試合は、9回攻撃と守備を交互に行います。
しかし、この9回という数字は年齢によって多少変わってきます。
具体的には、小学生なら7回までとか。
高校野球やプロ野球なら9回とかですね。
このように年齢によって回数は変わってくるのですが、基本的には9回攻撃と守備を交互に行います。
攻撃と守備が両チーム1回ずつ終わると、1回を消化したことになります。
片方を表、もう片方を裏として試合が進められていきます。
よく、「1回表」とか「1回裏」とかを聞いたことあるかと思いますが、それが今解説している部分と捉えていただけると理解が早いかと思います。
ちなみに、表と裏どちらが攻撃or守備なのかは、その試合によって変わってきます。
プロ野球に例えると、ホーム球団(主催球団)側が裏の攻撃を行う。
つまり、後攻になるわけです。
この場合、9回攻撃と守備を交互に行なっていくのですが、ここで条件があります。
プロ野球は、9回表が終了した時点でホーム球団(主催球団)が勝っている場合、9回裏を行わずに試合が終了します。
しかし、同点の場合or負けている場合は、9回裏も行われて試合の勝敗を決めていきます。
9回裏の攻撃でホーム球団(主催球団)が点数を取った場合は、サヨナラ勝ちと言ってその時点で試合が終了し、ホーム球団(主催球団)の勝利になります。
逆に9回裏が終了しても同点の場合は、12回まで試合を行い勝敗を決めていきます。
この時、9回裏の攻撃と同様にサヨナラ勝ちのルールが12回まで適用されることとなります。
主催試合の概念は少し複雑なところがあったりするので、別記事で解説しています。
主催試合についての解説記事
点数の多いチームが勝利
野球は点数を多いチームが勝利となるスポーツです。
まぁ、でもこの辺りはあまり野球の知らない方でもわかるかなと思います。
例えば、下記のスコアボードを見てみましょう。
これは、とある日のソフトバンクvs阪神タイガースの試合のスコアになります。
“計”をみてみましょう。
ソフトバンクが10で阪神が3ですよね。
この場合は、ソフトバンクの方が阪神より点数が多いので、ソフトバンクが勝利したことを意味します。
野球のルールを攻撃側と守備側に分けて解説【初心者でも簡単にわかる】
それでは、さらに野球のルールを深ぼっていきましょう。
ここでは、攻撃側と守備側に分けて解説していきます。
野球のルールを簡単解説:攻撃側
攻撃側で重要なのは、点数を取ることですよね。
では、点数をとるにはどうしたらいいのでしょうか。
結論から言うと、下記の3つが必要。
- ヒットやホームランを打つこと。
- ランナー(走者)がベースを一周してホームを踏むこと
- 3つのアウトを取られないこと
それでは、上記の3つを詳しく解説していきます。
ヒットやホームランを打つこと。
そもそも、ヒットとホームランがわからない方に向けてそれぞれ簡単に解説します。
ヒットとは、「守備側の選手にノーバウンドで補給されなかった打球がフェアゾーン内に入り、かつ打者が出塁したこと」です。
また、ヒットにはいくつか種類があります。
具体的には、下記の通り。
- ヒット(一塁打)
- ツーベースヒット(二塁打)
- スリーベースヒット(三塁打)
ヒットというのは、打って1塁で止まった場合。
ツーベースヒットは、打って2塁まで行った場合。
スリーベースヒットは、打って3塁まで行った場合という感じで記録が変わります。
さらに深く知りたい方は、以下記事も合わせて読んでみてください。
ヒットについての解説記事
逆に、ホームランとはどういう意味なのでしょうか。
ホームランになる条件は、大きく2つあります。
具体的には、下記の通り。
- ノーバウンドでフェアゾーン内に打球がとび、かつスタンドに打球が直接入った時
- ヒット性の打球、かつ、打者がホームまで帰ってきた時。
1つ目はあなたがよく知るホームランだと思います。
上記を見て、なるほどと思った方も多いのではないでしょうか。
問題は、2つ目ですよね。
2つ目は、通称”ランニングホームラン”といい、ヒット性の打球でホームに帰ってくることで成立します。
こちらも打球はヒットではあるものの、打者が1塁からホームまで1周走るため、ホームランとして数えられます。
ランニングホームランの動画もあるので、そちらも見てみてください。
ホームランについて
ランナー(走者)がベースを一周してホームを踏むこと
先ほど、点数をとるためにはヒットやホームランを打たないといけないと書きました。
もう一つ大事なことがあって、それは「ランナー(走者)がベースを一周してホームを踏むこと」です。
ホームに帰ってきても、ホームベースを踏まなければ得点として認められません。(過去に事例あり)
また、打者は打った後、1塁に向かって走ります。
しかし、なんでも走っていいわけではなく、条件があります。
具体的には、「ボールが1バウンドでもしたら1塁、2塁、3塁、ホームと走る権利が与えられます。」
また、塁上を走る際、打者は自分が打った打球と守備をしている選手の反応を見つつ、どこまで自分が走れるのかを判断しなければなりません。
この辺りは、野球観戦というよりかは野球をする人向けの話になるので、あまり深入りはしませんが、覚えておいて欲しいのは、「ホームを踏まないと点数にならないこと。」
そして、打ったら「1塁→2塁→3塁→ホーム」の順番で走らなければならないことを理解しておきましょう。
3つのアウトを取られないこと
攻撃側は、永遠と攻撃ができるわけではありません。
ある一定の条件が揃うと、攻撃から守備へ移らなければなりません。
その条件は、ズバリ「3つのアウトを取られないこと」ですね。
攻撃側は、アウトが3つ重なると攻撃は終了し、守備に移らなければなりません。
アウトになる条件については、守備側のルール解説で後述します。
野球のルールを簡単解説:守備側
守備側は、アウトを3つ重ねることが重要になってきます。
アウトを取るために必要なことは、下記の通り。
- 打者が打った打球をキャッチする
- 打者を三振に取る
- 走者をアウトにする
それでは、上記3つを深掘りしていきます。
ここでは簡単に解説するのみなので、詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて読んでみてください。
アウトについて
打者が打った打球をキャッチする
これは、守備側にとっては重要な考えになります。
ただし、キャッチするだけでは少し条件が足りません。
具体的には、下記のようなキャッチをしなければなりません。
- ノーバウンドでキャッチする。
- バウンドした後にキャッチをして、打者(or走者)をアウトにする
ノーバウドで守備側の野手がキャッチできれば、アウトは1つ増えます。
これは理解がしやすいと思います。
問題なのは、2つ目ですよね。
こちらは動画で見てみましょう。
上記の動画を見ると、いずれも外野でバウンドしていますが、打者(or走者)よりも早くボールが塁上に返球されているためアウトになります。
なので、覚えやすいのは打球が1バウンドでもしたら、打者(or走者)よりも早く規定の塁上に返球できれば、アウトであると考えればわかりやすいかなと思います。
打者を三振に取る
アウトになる2つ目の条件は、打者を三振に取ることです。
三振とは、ストライクが3つになると三振として成立し、アウトが1つ増えます。
それでは、ストライクとはどういう意味なのでしょうか。
こちらの意味は、画像で確認してみることにします。
ストライクゾーンという範囲がルール上で決まっており、具体的には上記の画像の通りになります。
この枠の中に投手がボールを投げることで、ストライクカウントを稼げます。
ちなみに、ストライクの枠から外れた部分を「ボールゾーン(ボール)」といいます。
また、”空振り”と言ってバットを振ったものの、ボールが当たらなかった場合もストライクになります。
そして、実はもう1つストライクになる条件があります。
それは、ファウルを打たせることです。
ファウルについても画像で確認してみましょう。
このピンクになった部分が”ファウルゾーン”、それ以外の部分を”フェアゾーン”といいます。
ファウルゾーンに打球が行った場合、ストライクカウントが1つ増えます。
しかし、1つ注意が必要で、ファウルの場合はストライク2つまでしか増えません。
つまり、2ストライク後にファウルになった場合は、アウトになるのではなく、カウントが変わらずそのまま打席に立ったままになります。
わかりましたか!?
ちょっと難しいと思うので、ここで解説したことをまとめておきます。
ストライクになる条件
- ストライクゾーンにボールを投げる
- 空振りを取る
- ファウルを打たせる(ストライクカウントを稼げるのは2回まで)
上記の3つを覚えておきましょう。
ちなみに、ボールカウントに関しては、3つまでOKで4つボールカウントが増えると、四球(フォアボール)といって、打者を一塁に歩かせることになります。
打者(or走者)走者をアウトにする
これは、1つ目の「バウンドした後に走者をアウトにする」とニュアンスは似ていますね。
打者はボールを打った後、1塁に向かって走ります。
ノーバウンドで捕球された場合は、1塁に向かって走る権利がなくなるため、アウトとして成立。
1バウンドでもした場合は、1塁ベースへ着く前にボールが1塁に送球されたらアウトとして成立。
送球よりも早く打者が1塁ベースを踏んだらセーフになります。
これは、基礎中の基礎なので覚えておくといいでしょう。
ちなみに、1バウンドした時の判定でアウトになった場合は「ゴロアウト」といいます。
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【覚えておきたい】野球でよく耳にするプレー5選
それでは、最後に野球でよく耳にするプレーを紹介していきます。
ここで紹介する内容は、野球を見る上で必ず耳にする言葉なので、ぜひ知っておきましょう。
結論から言うと、大きく5つあります。
具体的には、下記の通り。
それでは、上記の5つを深掘りしていきます。
バント
バントとは、バットを寝かせて内野にゴロを転がすことを言います。
バントには、いくつか種類があって、具体的には下記の通り。
代表的なものはこの3つですね。
名前は違いますが、いずれもバットを寝かせてゴロを転がすと言うことは変わりません。
各種バントの詳細については、動画と関連記事を貼っておきますので、合わせてみて見てください。
セーフティーバント
送りバント
スクイズ
また、スクイズについては記事でも解説しています。
犠牲フライ
犠牲フライとは、打者が打った打球が外野でノーバウンド捕球(フライ)されたものの、捕球したのと当時に三塁ランナーがホームに生還する攻撃のことを言います。
言葉だけではわかりづらいので、動画で見てみましょう。
ちなみに、捕球前にスタートをきってホームに生還しても得点は認められません。
なので、ランナーは外野手が捕球したのをしっかりと確認してスタートを切る必要があります。
犠牲フライの詳しい解説は、以下の記事でおこなっていますので、合わせて読んでみてください。
申告敬遠
守備側のストライクゾーンの話で最後の方で四球(フォアボール)について書きました。
4つボールカウントが重なると、一塁へ打者を歩かせないといけない。
これが四球(フォアボール)になるわけですが、これをあえてわざと四球(フォアボール)にすることを敬遠と言います。
また、最近のプロ野球では敬遠をする際に4球投げるため、これは時間がかかってしまう。
そのように考えるようになったため、事前に敬遠することを監督が主審に伝えるという手続きが必要になりました。
これを申告敬遠と言い、現在のプロ野球はこれが主流となっています。
敬遠する理由に関しては、いくつかあるのですが、書くと長くなるので、ここでは割愛させていただきます。
野球観戦するとなんとなく「こう言う場面で敬遠するのか」と言うことがわかるので、ぜひそれを頭に入れながら見てみるといいでしょう。
申告敬遠について、さらに深く知りたい方は以下記事で深掘りしています。
盗塁
盗塁が成立する手順は、下記の通りになります。
- 投球と同時にランナーが次の塁に向かって走る。
- 投手が投げたボールを捕った捕手はランナーが走る塁にボールを送球する。
- ランナーがタッチアウトにならなければ盗塁が成立したことになる。
このような流れで盗塁が成立します。
実際に動画で見てみましょう。
上記のような流れを経て、盗塁が成立することがわかると思います。
ダブルプレー
ダブルプレーは、通称”併殺打”といい、1つのプレーで2つアウトが取れることを言います。
ダブルプレーになるシチュエーションや打球方向は様々あります。
数多くある例のうちの1つを動画で見てみましょう。
見て分かる通り、1つのプレーで2つアウトになっていると思います。
これが、ダブルプレーになります。
それでは、この辺りで本記事のまとめに入りましょう。
【初心者向け】野球のルールを簡単に解説【3分で全てが丸わかり】:まとめ
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それでは、今回の記事の重要POINTをあらためてまとめていきます。
今回の記事の重要POINT
- 野球は9人で行う競技で、攻撃と守備を交互に行う。(回数は年齢によって変動)
- 攻撃側は点数を多く取ることが重要で、守備側はアウトを3つ取ることが大事である。
- 野球を見る上で最低限覚えておくべきプレーは、盗塁、ダブルプレー、バント、犠牲フライ、申告敬遠の5つ。
本記事では、野球を見る上で知っておくべきルールやプレーについて簡単に解説してきました。
しかし、ここで解説したことは全体で言ってもほんの一部になります。
野球のルールは複雑で奥が深いので、興味のある方は自身で本を買ったり、野球を見て学ぶということをしてみるといいかと思います。
ここに私が野球初心者時代にお世話になった本を載せておきます。
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また、当サイト(プロ野球観戦の巣)でも野球についてあらゆる視点で解説しているので、ぜひあさって見てください。
Twitterでも情報発信しているので、最新のプロ野球情報を手に入れたい方はぜひフォローどうぞ。
\ 野球のことならお任せあれ /
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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