ブログ総閲覧数200万超&Twitterフォロワー数4000人超の野球ブロガー。草野球歴も10年程あります。
過去に、野球において自分自身が経験したことや失敗したこと、初心者の方に知っておいてほしい情報を多くの人に伝えたく、当サイト(プロ野球観戦の巣)を立ち上げ。
当サイト(プロ野球観戦の巣)を通じて、野球の面白さや楽しさを伝えるべく、本日もブログやSNSで情報発信しています。
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野球の変化球が多すぎて覚えられない。書店に行くと変化球の種類が載った本があるけど、読んでもわかりづらい。野球に詳しい人に変化球の種類や特徴を解説して欲しいです。
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
野球観戦をしていると、いろいろな変化球の名前を耳にすると思います。
そんな中、変化球の種類が多すぎてなかなか覚えられないという方が多いのではないでしょうか。
本記事では、このような悩みを抱えている方に向けて執筆していきます。
記事の本筋に入る前に、私の自己紹介をしておきましょう。
今回の記事では、野球における変化球全種類の一覧や特徴を図解や動画を使ってまとめつつ、記事の後半でプロ野球選手が独自に開発したオリジナル変化球も紹介していきます。
それでは、記事の最後までお付き合いください。
そもそも変化球とは何のことでしょうか。
結論、変化球とは「直球と反対の意味を持つもの」であり、打者の近くで曲がったり落ちたりする球のことを言います。
この曲げたり落としたりするボールを投げる方法は、今回の記事ではあまり深くは書かないですが、握り方を変えたり投げ方を工夫することによって、直球とは異なる回転を生みだすことができます。
その結果、多種多様な変化球を投げることが可能です。
こんな感じで変化球を投げるわけですが、その種類は現代のプロ野球では数多くあるといわれています。
現在、メジャーリーグで活躍しているダルビッシュ有選手は、多くの変化球を投げられるといわれていますが、その数10種類以上といわれています。
この数を見ても、いかに変化球の種類が多いのかがわかると思います。
そして変化球の投げられる数が多ければ多いほど、バッターに的を絞らせない投球ができるので、打者との駆け引きという点では優位になります。
次の見出しでは、野球でよく耳にする変化球全種類と特徴を一覧にして解説します。
系統 | 変化球 | 球速帯 | 軌道 |
ストレート系 | ストレート(フォーシーム) | 130km/h〜160km/h | 打者に向かって真っ直ぐ進む |
ツーシーム | 利き手方向に僅かに曲がる | ||
ワンシーム | 利き手方向に僅かに曲がる | ||
ジャイロボール | 回転軸が進行方向に向き、伸び上がる | ||
スライダー系 | スライダー | 120km/h〜150km/h | 利き手と逆方向に動く |
高速スライダー | 利き手と逆方向に小さく早く動く | ||
カットボール | ストレートに近く、利き手と逆方向に小さく動く | ||
スイーパー | 利き手と逆方向に横滑りで動く | ||
カーブ系 | カーブ | 100km/h〜140km/h | 利き手と逆方向の斜めに曲がる |
スローカーブ | 球速が遅く変化量が多い | ||
パワーカーブ | 球速が早く変化量が少ない | ||
ドロップカーブ | 縦の変化が大きいカーブ | ||
ナックルカーブ | 山なりの軌道で変化 | ||
フォーク系 | フォーク | 100km/h〜150km/h | 打者の手前で縦に落ちる |
スプリット | 早く小さく落ちる | ||
パーム | 休息が遅く、不規則な変化をする | ||
チェンジアップ | 打者のタイミングをずらす軌道 | ||
高速チェンジアップ | チェンジアップよりも球速が早い軌道 | ||
ナックル | 揺れながら縦に落ちる | ||
縦スライダー | 縦方向に変化 | ||
シンカー系 | シンカー | 120km/h〜140km/h | 利き手の斜めに変化 |
高速シンカー | 利き手の斜めに小さく変化 | ||
サークルチェンジ | 利き腕方向に変化 | ||
バルカンチェンジ | スプリットに近い変化 | ||
スクリュー | カーブに近い変化 | ||
シュート系 | シュート | 130km/h〜150km/h | 利き手方向に変化 |
高速シュート | 利き手方向に変化し、急速が速い | ||
スローシュート | 利き手方向に変化し、球速が遅い |
それでは、今回の記事の中核でもある変化球の種類とその代表選手を紹介していきたいと思います。
ですが、その前に変化球の種類について、大雑把に図を使って説明します。
以下は、右投手が変化球を投げた場合と左投手が変化球を投げた場合の軌道に関する図解です。
変化球には大きく分けると、6種類に分けられると考えています。
ちなみに、ストレートは直球を意味していますが、この図にストレート系と書いてあるようにストレートに近い球速、球筋でありながら変化する球も存在します。
このような球も私は変化球ととらえていますが、今回はどの人でもわかりやすいようにストレート系は除いて、5種類の変化球を1つずつ紹介したいと思います。
また、各変化球の最後に、その系統に分類される変化球についてもまとめておきますので、参考にしてみてください。
ピンポン玉みたいに曲がるスライダー https://t.co/cvWYuNqXVx #gif #スポーツ #野球 #MLB #スライダー #変化球 pic.twitter.com/l4LAVY5Wzj— anigif.webwedge (@anigif_webwedge) 2018年6月12日
スライダーという変化球は、右ピッチャーが投げる場合は左に曲がり、左ピッチャーが投げる場合は右に曲がります。
球速はピッチャーによって個人差があり、平均的には130km/h台がボリュームゾーンであると考えています。
しかし中には140km/hを超えるスライダーを投げるピッチャーも存在しており、かつて中日ドラゴンズの抑えとして活躍した岩瀬仁紀選手は、その高速スライダーを武器に前人未到の400セーブを達成しました。
また、私が考えるスライダーの代表的な使い手は、元西武ライオンズに在籍していた西口文也選手です。
西口選手の動画はこちらに貼ってありますのでぜひご覧ください。
動画に映っている通り、素晴らしい変化量を誇るスライダーですよね。
横滑りするスライダーという意味では、今流行りの「スイーパー」と表現しても良いかもしれません。
楽天 松井裕樹のカーブ https://t.co/EHxk2kMHRi #gif #スポーツ #カーブ #プロ野球 #変化球 #松井裕樹 #楽天 #野球 pic.twitter.com/1CP8OYssrC
— anigif.webwedge (@anigif_webwedge) 2016年8月26日
カーブの変化の方向は、スライダーとそんなに変わりはありません。
しいて言えば、変化球の図解のように右斜め、左斜めに変化する球ですね。
球速的には、100km/hをきるスローカーブといわれるボールから130kim/h台を記録する比較的早いカーブ(パワーカーブ)のように、球速幅は広いように感じます。
カーブという変化球は、打者の目線を変えるときや緩急をつけるために使われ、うまく使えると投手としての引き出しが増えて、とても有利になります。
ちなみに今季限りで引退した阪神のメッセンジャー選手は、日本球界で長く活躍できた秘訣として、来日して覚えたカーブにあると各紙報道でよく言われていました。
私が考えるカーブの代表的な使い手はソフトバンクの武田翔太選手です。
ここ最近なかなか活躍できずに伸び悩んでいる感じがありますが、武田選手が投げるカーブは2014年阪神が日本シリーズに出場した際にとても苦しめ、魔球と評されることも。
カーブの使い手といえば、岸孝之投手などがいますが、武田投手もカーブの使い手といっても過言ではないでしょう。。
日本代表 大谷のフォーク https://t.co/1wBPNMaRtj #gif #スポーツ #野球 #WBC #フォーク #変化球 #大谷翔平 #日本代表 pic.twitter.com/JLMxXuaG4K
— anigif.webwedge (@anigif_webwedge) 2018年1月26日
フォークの変化方向は下で、打者の近くでストンと落ちる変化球です。
この変化球は、右ピッチャーと左ピッチャーでは変化の方向は変わりなく、両者ともに変化方向は下になります。
球速的には130km/h~140km/hが一般的で、バッターを空振り三振に取るための決め球として使われる傾向にあります。
またフォークの握りは、「人差し指と中指で挟む形」で投げるのですが、最近では人差し指と中指の幅を狭めて投げるSFF(スプリットフィンガーファストボール)という変化球が、多くのピッチャーに投げられています。
私が考えるフォークの代表的な使い手は、元読売ジャイアンツの上原浩治氏です。
フォークという変化球は、従来三振を取るために使われることが多い変化球です。
ただ、上原選手はそれだけではなくカウントを取りに行くボールとしてもフォークをつかったりしていました。
フォークの変化量と制球、球速を制圧する力は、上原さんが圧倒的でしたね。
同志社ウィッフルの代表のまさきさん @DOSHISHA_wiffle
パワプロのチートかよっ😱😱
と思わせる変化量のシンカーです👀💦
ウィッフルボールだったらこんな魔球も投げられるんですね…😅💭#変化球 #シンカー #風球 #ウィッフルボール pic.twitter.com/GUg0bLx46X— 日本ウィッフルボール協会(J.W.A.) (@wiffleball_2018) 2018年3月26日
シンカーの変化方向は右ピッチャーなら右斜めに変化し、左ピッチャーは左斜めに変化します。
ちなみに、よく左ピッチャーがシンカーを投げると名前がシンカーではなく、スクリューという名前に代わるといわれていますが、実際にこれは間違った認識です。
正確には、シンカーは直球の軌道で沈んでいくのに対して、スクリューは逆方向のカーブという感じの変化を描きます。
なので、左ピッチャーが投げるシンカー=スクリューではありません。
私が選ぶ代表的なシンカーの使い手は、千葉ロッテに在籍している石川歩選手です。
シンカーという変化球はボールの回転上サイドスローやアンダースローのピッチャーのほうが投げやすいといわれていますが、石川選手はオーバースローでありながら、シンカーを決め球にして活躍しています。
このオーバースローでシンカーを投げる珍しさと実績を考慮して、今回選出させていただきました。
オーバースローについては、下記で解説しているので、セットで読んでおきましょう。
>>オーバースローとは!?フォームのメリットやデメリットを徹底解剖!!
この変化球はおもに外角のコースで勝負をしたいときや外と内の出し入れで勝負するとき、そして打球を詰まらせるときによく使われている球種です。
しかし最近のプロ野球では、あまりシュートを投げるピッチャーが少なくなってきているように感じています。
私が選ぶシュートの代表的な使い手は、元巨人で解説者でもある西本聖氏を選びました。
西本氏の動画を見ていただくとわかりますが、ほんとシュートの変化がなんとすさまじいこと。
ちなみにこの試合、落合氏と対戦した際、全球シュートで対戦しています。
ここだけを見ても、シュートに全幅の信頼を寄せていることがわかりますね。
プロ野球選手の中では今ある変化球を投げるだけでなく、自分自身で独自の変化球を開発している選手もいます。
そこで、ここでは応用編として、特定の選手が開発したオリジナル変化球について代表的な4つを紹介していきたいと思います。
シェイクは過去に千葉ロッテマリーンズに在籍していた小宮山悟氏が開発した変化球で、小宮山氏のみしか投げないボールです。
変化としては、空気抵抗に左右されながら揺れて落ちていくような変化球で、ナックルに近いボールですね。
イーファスピッチの使い手は、元日本ハムファイターズに在籍していた多田野数人氏が投げていたボールで、言い換えると山なりの超スローボールといえます。
この変化球が投げられたとき、ニュース番組の野球枠でよく取り上げられたりする機会が多かったので、知名度は非常に高いように思えます。
亜大ツーシームはプロ野球選手の中でも何人か使い手はいるのですが、その中でも現横浜DeNAベイスターズで抑えとして活躍している山崎康晃選手が代表的な使い手かなと思います。
変化としては、ぶっちゃけフォークまたはSFFに近い変化球であると思います。
しかし本人は、ツーシームといってることから、フォークまたはSFFではなく亜大ツーシームと名付けられています。
これは、ぜひ即座に動画を見ていただきたいです。
見ていただいた方はわかりますが、変化量が半端ではないと思います。
このオリジナル変化球を投げるソフトバンクホークスの千賀滉大選手は、この変化球を武器にエースとして活躍しており、前回のWBCでも先発と中継ぎでフル回転に活躍しました。
ここまで野球の変化球について一覧にまとめて代表選手を紹介しつつ解説してきましたが、いかがでしたか。
変化球があまりわからないよという方向けに書いたので野球をよく見ている方はもちろんのこと、変化球がよくわからないという方も基本的な部分は理解できたかと思います。
これで野球の変化球についてよく理解したあなたは、野球観戦がもっと楽しくなりますよ。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
最後に、現在野球をされている方向けの関連記事も載せておくので、合わせてお読みください。
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