
・セットアッパーってどういう意味なんだろう。
・クローザーと中継ぎとはまた違うのかな?
・セットアッパーってどんな選手がなるんだろう。
今回の記事では、上記の悩みに対して答えていきます。
先日、リリーフについての記事を書いたのですが、リリーフにも多くの役割があります。
リリーフについての記事をまだお読みでない方は、先に読んでいただくと本記事の理解がさらに深まります。
野球のリリーフピッチャーの意味とは!?【種類が多くあって、複雑です】


>>野球のリリーフピッチャーの意味とは!?【種類が多くあって、複雑です】
簡単にいうと、リリーフとは中継ぎ+抑えのことを言い、今回説明するセットアッパーとは中継ぎの一部になります。
今回の記事では、そのセットアッパーについて詳しく深堀しつつ、記事の後半ではセットアッパーで実績を残したプロ野球選手を紹介していきます。
記事の本筋に入る前に、信頼性の担保としてこの記事を書いている私は、プロ野球観戦歴13年になり、毎年143試合プロ野球の公式戦を見ています。
また、本ブログでは1年6ヶ月ほど、プロ野球情報を発信しているので、より信頼性は高いと思います。
それでは、記事の最後までお付き合いください。
※音声ラジオで聴きたい方は下記からどうぞ。
野球のセットアッパーとはどういう意味!?【中継ぎやクローザーとの違いも解説します】


セットアッパーについて解説する前に、ピッチャーの役割について簡単に解説していきます。


ピッチャーには、先発と中継ぎと抑えというものがあります。
まず、先発以外の役割の投手をリリーフと言います。
そして、リリーフの中に中継ぎと抑えという役割があります。
こういう順序で理解していただくと、分かりやすいかと思います。
そして、今回の記事で説明するセットアッパーとは、中継ぎの中にある一部の役割を指します。
それでは、次のところでセットアッパーの具体的な解説をしていきます。
セットアッパーとは抑えの前に投げる投手のこと【別名:8回の男】
セットアッパーの意味を簡単にいうと、抑えの役割をになっている投手につなぐ役割の投手のことを言います。
具体的には、細かいルールはあるのですが、3点差以内で8回に投げているピッチャーをセットアッパーだと思っていただけたらいいです。
また、8回に投げることから、メディアやマスコミ等では「8回の男」として書かれることも多いですね。
セットアッパーは、中継ぎやクローザーとは違います
よくセットアッパーと間違えられることが多いのが、中継ぎやクローザーですよね。
ちなみにクローザーとは、抑えをカッコよく言い回した表現のことです。(抑えと同じ意味)
セットアッパーとこの2つの違いを説明するために、先ほど載せた図をもう一回載せますね。


これをみたら、ぱっと見で違いが分かりますよね。
もしわからなくなったら、私が作ったこの図を思い出してください。
思い出せないという心配がある人は、スクショでもとりましょう☺️
成績が良い選手には、賞が与えられる
これは、セットアッパーに限らず、中継ぎピッチャー全体に言える話ですね。
中継ぎについては別記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みになると、理解がさらに深まります。
☞「野球のリリーフピッチャーの意味とは!?【種類が多くあって、複雑です】」
中継ぎピッチャーの優秀さを示す数字として、ホールドという成績の指標があります。
このホールドの数が多ければ多いほど、そのピッチャーは中継ぎとして優秀であることを表します。
そして、毎年ホールド数が多い選手に対して、最優秀中継ぎ賞という賞が受賞されます。
野球でセットアッパーになるために必要な要素とは!?


セットアッパーとしての役割を長く果たしていくためには、なくてはならない要素があります。
これについては、プロ野球観戦を13年してきたので言えるのですが、セットアッパーとして活躍する選手には共通点があります。
その共通点とは全部で3つあり、下記の通りです。
・ストレートが早くて、キレがある
・決め球(ウィニングショット)がある
・メンタルが強い
それでは、上記の3つについてそれぞれ深堀していきます。
ストレートが早くて、キレがある
セットアッパーとして活躍するなら、これは欲しいですね。
13年間プロ野球を見てきて思うのが、セットアッパーと言われているピッチャーは球が速いですね。
具体的には、150km/hを超えることが多いですね。
しかし、中には150km/hを超えない投手もいるのですが、球速は出なくてもその分ストレートのキレは抜群というようなことが多いです。
セットアッパーとして活躍していくなら、ストレートの球速とキレは欲しいですね。
決め球(ウィニングショット)がある
決め球がないピッチャーは、セットアッパーとしては不十分ですね。
決め球があることで、相手バッターを三振に取ることができる可能性が上がるので、決め球は欲しいところ。
逆に決め球がないとどうなるかというと、バットに当てられるので、なんでもないゴロがエラーになることもありますよね。
バットに当てられると、何が起こるかわからないんですよね。
特に8回になってくると、一つのエラーが命取りになることが多いので、それを防ぐためにもセットアッパーには決め球があることを求めたいですね。
メンタルが強い
メンタルの強さもけっこう大事だったりします。
セットアッパーを任される投手は緊張する場面が多いので、その分メンタルが強い選手じゃないと務まりません。
これが仮にメンタルが弱いピッチャーだと、ストライクが入らなくなり、フォアボール(四球)を連発するという事態になりかねないですね。
なので、セットアッパーには鋼のメンタルも欲しいですね。
プロ野球のセットアッパーで活躍した投手を紹介!!


ここまで、セットアッパーについてあらゆる視点から解説してきました。
それでは、最後にセットアッパーとして活躍した(活躍している)選手について紹介していきます。
選ぶ基準としては、13年間プロ野球を見てきて印象に残っている選手や実績を基準にして選んでいきます。
上記を踏まえた上で、本記事で紹介するセットアッパーで実績のある選手は下記の通りです。
・山口鉄也(元読売ジャイアンツ)
・宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)
・ジェフ・ウイリアムス(元阪神タイガース)
・スコット・マシソン(元読売ジャイアンツ)
それでは、上記の4人の選手をそれぞれ解説していきます。
山口鉄也(元読売ジャイアンツ)
山口選手は、先日書いた下記の記事でも同様に紹介させていただきました。
実績としては、9年連続60試合登板と最優秀中継ぎ賞を3度獲得という素晴らしい実績の持ち主ですね。
私のひいきチームである阪神タイガースは、よく山口投手にやられた覚えしかないですね。
山口投手が出てきた瞬間、絶望でしたね(笑)
宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)
宮西投手の主な実績としては、入団してから12年連続50試合登板や最優秀中継ぎ賞3度獲得といったところですね。
宮西投手はこれだけ投げているにもかかわらず、壊れないというセットアッパーとしてふさわしい素質の持ち主ですね。
これだけ投げてほとんどケガをしないという選手はあまり見たことはないですね。
ジェフ・ウイリアムス(元阪神タイガース)
我らの阪神タイガースのセットアッパーとして投げていたピッチャーですね。
ジェフ選手に関しては、実績というよりも印象の方が強かったですね。(タイトルはとってないものの、成績は素晴らしい)
特に、相手バッターに消えると言わしめたスライダーはまじでやばいですね。
これについては、動画を貼っておきますので、ぜひ見てください。
スコット・マシソン(元読売ジャイアンツ)
マシソン投手は、先ほど紹介した山口選手と勝ちパターンの一角として活躍していた選手です。
このマシソン投手も同じく、阪神戦に登板してきたときは常に絶望してましたね。
ボールにバットが全く当たらないので、応援する気をなくすことが多かったですね。
先ほど紹介した山口選手といい、マシソン投手といい、敵ながらあっぱれというやつですね。
まとめ:セットアッパーは大変な役割です
それでは、今回の記事の重要ポイントを改めてまとめていきます。
- セットアッパーは中継ぎの一部の役割に当たる。
- セットアッパーを担うためには、大きく3つの要素がいる
- セットアッパーは中継ぎとクローザーとは違う
- 成績がいいと、最優秀中継ぎ賞が与えられる
今回の記事を含めて、野球用語に関する記事を3記事連続で書きましたが、これらを読むだけでもプロ野球観戦をする際の見方が広がると思います。
ちなみに、前の2記事を読んでいない方は下記に掲載しておきますので、合わせてお読みください。
また、セットアッパーについて少し話をしておくと、セットアッパーの役割を担う投手がマウンドに立ったときは、目を見開いて野球観戦することをオススメします。
なぜなら、セットアッパーの投手が登板するということは、それだけ点差が離れていない、手に汗を握る場面だからです。(例外はあります。)
なので、試合は白熱した場面だけを見たいという人には、オススメですよ。
それでは、今回の記事はこの辺で失礼させていただきます。
最後に、当サイト(プロ野球観戦の巣)では、野球観戦初心者向けに野球を簡単に理解できるルールブック(記事)を用意しています。
野球の基本ルール解説記事
この記事を読むだけで、野球の全体像を大まかに理解できるので、野球のルールや知識に不安がある方はこちらも合わせて読んでみてください。
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