・セットアッパーってどういう意味なんだろう。
・クローザーと中継ぎとはまた違うのかな?
・セットアッパーってどんな選手がなるんだろう。
今回の記事では、上記の悩みに対して答えていきます。
本記事でわかること
- セットアッパーとは
- セットアッパーとリリーフ・クローザーの違い
- 最優秀中継ぎ投賞の受賞条件
- セットアッパーとして成功するために必要な3つの要素
- セットアッパーで活躍した投手4選
今回の記事では、セットアッパーについて詳しく深堀しつつ、記事の後半ではセットアッパーで実績を残したプロ野球選手を紹介していきます。
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それでは、記事の最後までお付き合いください。
目次
セットアッパーとは
セットアッパーとは、勝ち試合の終盤に投げる中継ぎ投手のことを言います。
具体的には、3点リードの7回から8回を投げる投手です。
7回や8回に投げることが多いことから、別名「7回の男」や「8回の男」とも言われます。
セットアッパーという名前は日本の中だけで使われている言葉で、和製英語になります。
アメリカではセットアッパーのことを「セットアップピッチャー(setup pitcher)」や「セットアップマン(setup man)」と言い、日本とは呼び方が異なります。
セットアッパーとリリーフ・クローザーの違い
セットアッパーとリリーフ・クローザーの違いを図で表すと、以下の通り。
この図から分かる通り、セットアッパーは数ある中継ぎ投手の役割の1つです。
上記の図に出ている各役割の詳細を表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポジション | 役割 |
---|
スターター | 1回に登板する投手のこと。長いイニング投げることを想定して起用する。 |
オープナー | リリーフ投手を先発に起用すること。初回または2回で降板することが多い |
セットアッパー | 勝ち試合の終盤に投げる中継ぎ投手のこと。 |
ワンポイント | 打者1人限定で起用される中継ぎ投手のこと。 |
敗戦処理 | 敗戦濃厚の試合に登板する中継ぎ投手のこと。 |
ロングリリーフ | 長いイニングを投げる中継ぎ投手のこと。先発投手が早い回に崩れた時に起用される。 |
クローザー | セーブが付く場面に投げる投手のこと。抑えとも言う。 |
投手の役割
【投手タイトル】最優秀中継ぎ投手賞の受賞条件
結論、ホールドポイントを一番多く獲得した投手が受賞できます。
ホールドポイントとは、「ホールド数+勝利数」で計算されます。
ホールドがつく条件は、以下の通り。
前提
- 勝ち負け、セーブがついていないこと
- 最終回の3アウト目をとっていないこと
- リリーフとして登板し、1アウト以上取っていること
- 自分の失点が同点、または逆転につながっていないこと
シチュエーション
- 3点差以内で1イニング以上投げる
- 2者連続で本塁打を浴びたら同点もしくは逆転される場面で登板し、1/3イニング以上投げる
- 点差に関わらず3イニング以上を投げる
- 同点の場合、失点せず降板するか、登板中に見方が勝ち越して、リードを保ったまま降板する
上記の条件が揃った時にホールドがつきます。
ホールドの条件は結構複雑ですが、知っておくと便利なので、ぜひ覚えておきましょう。
セットアッパーとして成功するために必要な3つの要素
セットアッパーとしての役割を長く果たしていくためには、なくてはならない要素があります。
これについては、プロ野球観戦を15年してきたので言えるのですが、セットアッパーとして活躍する選手には共通点があります。
その共通点とは全部で3つあり、下記の通りです。
- ストレートが早くて、キレがある
- 決め球(ウィニングショット)がある
- メンタルが強い
それでは、上記の3つについてそれぞれ深堀していきます。
ストレートが早くて、キレがある
セットアッパーとして活躍するなら、これは欲しいですね。
15年間プロ野球を見てきて思うのが、セットアッパーと言われているピッチャーは球が速いですね。
具体的には、150km/hを超えることが多いですね。
しかし、中には150km/hを超えない投手もいるのですが、球速は出なくてもその分ストレートのキレは抜群というようなことが多いです。
セットアッパーとして活躍していくなら、ストレートの球速とキレは欲しいですね。
決め球(ウィニングショット)がある
決め球がないピッチャーは、セットアッパーとしては不十分ですね。
決め球があることで、相手バッターを三振に取ることができる可能性が上がるので、決め球は欲しいところ。
逆に決め球がないとどうなるかというと、バットに当てられるので、なんでもないゴロがエラーになることもありますよね。
バットに当てられると、何が起こるかわからないんですよね。
特に8回になってくると、一つのエラーが命取りになることが多いので、それを防ぐためにもセットアッパーには決め球があることを求めたいですね。
メンタルが強い
メンタルの強さもけっこう大事だったりします。
セットアッパーを任される投手は緊張する場面が多いので、その分メンタルが強い選手じゃないと務まりません。
これが仮にメンタルが弱いピッチャーだと、ストライクが入らなくなり、フォアボール(四球)を連発するという事態になりかねないですね。
なので、セットアッパーには鋼のメンタルも欲しいですね。
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セットアッパーで活躍した投手4選
ここまで、セットアッパーについてあらゆる視点から解説してきました。
それでは、最後にセットアッパーとして活躍した(活躍している)選手について紹介していきます。
選ぶ基準としては、15年間プロ野球を見てきて印象に残っている選手や実績を基準にして選んでいきます。
上記を踏まえた上で、本記事で紹介するセットアッパーで実績のある選手は、下記の通りです。
- 山口鉄也(元読売ジャイアンツ)
- 宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)
- ジェフ・ウイリアムス(元阪神タイガース)
- スコット・マシソン(元読売ジャイアンツ)
それでは、上記の4人の選手をそれぞれ解説していきます。
山口鉄也(元読売ジャイアンツ)
山口選手は、先日書いた下記の記事でも同様に紹介させていただきました。
実績としては、9年連続60試合登板と最優秀中継ぎ賞を3度獲得という素晴らしい実績の持ち主ですね。
私のひいきチームである阪神タイガースは、よく山口投手にやられた覚えしかないですね。
山口投手が出てきた瞬間、絶望でしたね(笑)
宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)
宮西投手の主な実績としては、入団してから12年連続50試合登板や最優秀中継ぎ賞3度獲得といったところですね。
宮西投手はこれだけ投げているにもかかわらず、壊れないというセットアッパーとしてふさわしい素質の持ち主ですね。
これだけ投げてほとんどケガをしないという選手はあまり見たことはないですね。
ジェフ・ウイリアムス(元阪神タイガース)
我らの阪神タイガースのセットアッパーとして投げていたピッチャーですね。
ジェフ選手に関しては、実績というよりも印象の方が強かったですね。(タイトルはとってないものの、成績は素晴らしい)
特に、相手バッターに消えると言わしめたスライダーはまじでやばいですね。
これについては、動画を貼っておきますので、ぜひ見てください。
スコット・マシソン(元読売ジャイアンツ)
マシソン投手は、先ほど紹介した山口選手と勝ちパターンの一角として活躍していた選手です。
このマシソン投手も同じく、阪神戦に登板してきたときは常に絶望してましたね。
ボールにバットが全く当たらないので、応援する気をなくすことが多かったですね。
先ほど紹介した山口選手といい、マシソン投手といい、敵ながらあっぱれというやつですね。
【野球用語】セットアッパーの意味とは!?中継ぎやクローザーとは違うのか!?:まとめ
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それでは、今回の記事の重要ポイントを改めてまとめていきます。
今回の記事の重要POINT
- セットアッパーは中継ぎの一部の役割に当たる。
- セットアッパーを担うためには、大きく3つの要素がいる
- セットアッパーは中継ぎとクローザーとは違う
- シーズン最多ホールドポイントの投手は、最優秀中継ぎ投手賞が与えられる
当サイト(プロ野球観戦の巣)では、本記事のように野球用語やルールについて多数の記事を投稿しています。
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