
・プロ野球でよく耳にするクライマックスシリーズの仕組みって何!?
・クライマックスシリーズってそもそも何のためにできたの!?
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事でわかること
- 【プロ野球】クライマックスシリーズの仕組みとは!?
- 【プロ野球】クライマックスシリーズができた理由
- 【プロ野球】クライマックスシリーズのメリット・デメリット
- 【プロ野球】クライマックスシリーズの名場面4選
プロ野球では、秋の風物詩にもなっているクライマックスシリーズ。
そんな、クライマックスシリーズも始まって、セ・パ共に15年以上がたとうとしています。
また、その15年ほどの歴史の中で様々な名場面も生まれてきました。
そこで、今回の記事では、クライマックスシリーズの仕組みやルールはもちろんのこと、クライマックスシリーズの名場面や導入したことによるメリット・デメリットなどを解説していきます。
記事の本筋に入る前に、私の自己紹介をしておきましょう。
信頼性の担保
- プロ野球観戦歴16年
- 当サイト(プロ野球観戦の巣)で330記事以上を執筆
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それでは、記事の最後までお付き合いください。
【プロ野球】クライマックスシリーズの仕組みとは!?


ここからはプロ野球クライマックスシリーズの仕組みについて解説していこうと思います。
野球ファンの方でもおおまかな仕組みしか知らないという方が多いと思います。
この記事を読んでいるあなたも同じかもしくは全く知らないのかもしれませんね。
そこでクライマックスシリーズの仕組みについて以下の4点から解説していきたいと思います。
- 試合の組み合わせ
- 出場選手登録について
- 予告先発について
- 勝敗について
それでは、上記を深堀りしていきます。
試合の組み合わせ


この画像を見ていただくとわかりやすいと思いますが、クライマックスシリーズに出られるチームは、セ・パ両リーグともにAクラス(3位)までです。
組み合わせに関しては、ファーストステージで両リーグの2位と3位が対戦します。
その後ファーストステージで勝ったチームが、それぞれ両リーグの1位とファイナルステージで戦います。
そして、ファイナルステージの勝者が、日本シリーズで戦い、勝ったほうが日本一の座に座ることができます。
ちなみに日本シリーズとクライマックスシリーズは厳密にいうと別物で、クライマックスシリーズはファーストステージとファイナルステージの2つを合わせたものを言います。
出場選手登録について
出場選手登録については、公式戦と同様に決められています。
またクライマックスシリーズおいては他にも規約があり、下記にまとめておきましたので参考にしてください。
・公式戦の8月31日時点で支配下登録されている+クライマックスシリーズ開催時点でも支配下登録されている
・公式戦同様に29人が出場選手登録でき、ベンチには25人入れられる
・出場選手登録が抹消された場合も公式戦同様10日間登録することができない
予告先発について
予告先発とは、次の日に誰が先発ピッチャーとしてマウンドに上がるのかが、あらかじめわかる制度です。
2007年から2017年までは、パ・リーグのみが予告先発を導入していて、セ・リーグでは予想先発という形で紙面上などに予想先発が書かれる程度でだれが投げるのかがわかりませんでした。
しかし、2018年からセ・リーグも予告先発制度を導入して今に続いています。
この変更の理由はやはり興行収入の増加を目的にしているのではないかと私は考えています。
理由はあらかじめ先発投手がだれなのかを知ることができればお客さんも球場に足を運びやすいからです。
例えば「明日の予告先発がダルビッシュ有投手」or「明日の予想先発はダルビッシュ有投手」の2つのパターンがあるとすると、どちらが球場を満員にすることができると思いますか。
断然に前者ではないかと思います。
なぜなら、後者は確実に、ダルビッシュ有投手が先発するとは言えないからです。
なので、運営も興行収入を見越して両リーグ予告先発に切り替えたと考えられます。
勝敗について


もう一度、試合の組み合わせを見てみましょう。
勝敗については、基本は公式戦通りです。
ファーストステージは2戦勝つこと。
ファイナルステージは4戦勝つことで次のステージに進むことができます。
しかし、リーグ戦の順位を考慮して、ファーストステージとファイナルステージの上位チームは、それぞれアドバンテージが用意されています。
ファーストステージに関しては、2位チームは引き分けの場合でも、2位チームが有利になるように作られています。
例えば、2位チームが1勝1引き分けの場合は、3戦目を行わずにファイナルステージ進出になります。
逆に、3位チームが1勝1引き分けでも、ファイナルステージに進出は決まらず、3戦目を行うことになります。
では、ファイナルステージはというと、1位のチームが1勝のアドバンテージが与えられます。
よって1位のチームは3勝、ファーストステージの勝者チームは4勝することで、日本シリーズに進むことができます。
【プロ野球】クライマックスシリーズができた理由


野球ファンがよく疑問に持つ質問であると思うのですが、クライマックスシリーズはなぜプロ野球に導入されたのでしょうか。
結論から言うと、リーグ優勝と日本シリーズ進出決定後の消化試合を減らすことが大きな目的であったと考えられます。
それまでは、セ・リーグの優勝チームとパ・リーグの優勝チームが日本シリーズで日本一の座をかけて戦っていました。
しかし優勝していないチームは、優勝が決まった瞬間、残りの試合は消化試合になる訳ですが、球界はそれをいかに少なくしていくか四苦八苦していました。
そこで出来たのがクライマックスシリーズの前身となるプレーオフ制度です。
クライマックスシリーズは2007年に導入されたのですが、その前にパ・リーグでは、2004年から2006年までそのプレーオフ制度が導入されていました。
このプレーオフ制度が興行的にも成功を収め、「セ・リーグでもこのプレーオフ制度を導入しようじゃないか」という動きが高まり、2007年にパ・リーグと同じくセ・リーグにもプレーオフ制度が導入されました。
その時に名前も一新されることになり、クライマックスシリーズという名称で今日まで行われています。
クライマックスシリーズを行うメリットとデメリット


それではクライマックスシリーズを行うことによるメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
クライマックスシリーズができて12年目になるのですが、様々なことが野球ファンのみならず球界ではささやかれてきました。
それらを踏まえたうえで、メリット・デメリットを考えていこうと思います。
【プロ野球】クライマックスシリーズのメリット
メリットは下記の通り。
- 興行収入が増える
- 消化試合が減る
- 3位チームが日本一になる可能性が高まる
この3つのことがメリットとして考えられると思います。
興行収入に関してはある記事によると主催者側の球団にはクライマックスシリーズを行うことでグッズの売り上げなどを含めると8億円が見込めると書かれていました。
ここからも興行収入が増えることもメリットで挙げられるのではないかと考えられます。
あと皆さんが気になることといえば3つ目だと思います。
3位から日本一を達成した球団が過去にありました。
2010年の千葉ロッテマリーンズです。
このロッテは3位でクライマックスシリーズに参加しているのですが、上位チームのアドバンテージをはねのけて日本一になっています。
こういうミラクルなシチュエーションも、クライマックスシリーズがなければ生まれていないのは事実ですよね。
【プロ野球】クライマックスシリーズのデメリット
デメリットは下記の通り。
・リーグ優勝の価値がなくなる
・日本シリーズの価値がなくなる
デメリットを挙げてみたところ、この2つが出てきました。
リーグ優勝と日本シリーズの価値がなくなるということは、ほんと的を得ているのではないかと思います。
なぜなら、2010年の千葉ロッテのパターンを当てはめてみると、わかりやすいかと思います。
本来、日本シリーズというものはリーグ優勝チーム同士が戦う場であるのに、クライマックスシリーズが導入されたことで日本シリーズでリーグ優勝してないチーム同士が戦うといったようなことも考えられます。
そうなると、日本シリーズやリーグ優勝の価値は、どんどん薄くなってしまうのではないかという解釈ができます。
これはほんと難しい問題で、クライマックスシリーズが今後行われる限りこの問題は尽きないように思えます。
【プロ野球】クライマックスシリーズの名場面4選


クライマックスシリーズができて15年以上になるわけですが、その期間さまざまな名場面が生まれてきました。
そこで、私が独自に選んだクライマックスシリーズの名場面を4つ発表していきたいと思います。
ロッテ下克上
クライマックス史上最大の下克上と呼ばれた、2010年の千葉ロッテマリーンズの日本シリーズ決定試合です。
日本シリーズ進出が決定した時の西岡選手の涙で崩れるシーンがとても印象的でした。
斉藤和巳号泣
この動画は、2006年パ・リーグプレーオフ第二ステージ第二戦目のソフトバンクと日本ハムの試合ですね。
ソフトバンクはこの試合に負けると、プレーオフ敗退という場面で斎藤和巳選手にマウンドを託します。
試合は0-0の同点の九回に、一点を許してしまいサヨナラ負けを喫してしまいます。
その時斉藤和巳選手は泣き崩れ、選手に肩を借りてベンチに引き上げるというシーンが、当時の野球ファンにとってはすごく印象的だったと思います。
個人的には優勝して歓喜に浸る日本ハムナインを呆然と見つめる松中選手をみると、何とも言えない感情に襲われますね。
涌井VS杉内 涙
西武ライオンズのエース涌井選手とソフトバンクホークスのエース杉内選手がともに先発で投げ合った試合です。
この試合もお互い譲ることない投げ合いが続き、9回まで0を並べます。
しかし10回にお互いに一点ずつ許し両投手涙を呑む結果となりました。
すごく興味深い記録があって、この両投手が投げた球数が127球。
そして、斉藤和巳選手がプレーオフで稲葉選手にサヨナラ打を打たれて負けた試合の球数も、127球。
もしかしたらこの127球という球数は、私たちそして選手たちに対して、何かを暗示しているのかもしれませんね。
世紀の泥試合
これはクライマックスシリーズ史上類を見ない試合という意味で選ばせていただきました。
動画を見ていただければわかると思いますが、雨でグラウンドに水が浮いていて田んぼみたいになっていますよね(笑)
人はこの試合を「世紀の泥仕合」と呼びました。
【プロ野球】クライマックスシリーズの仕組みとは!?開催理由や名場面なども解説!!:まとめ
ここまでプロ野球クライマックスシリーズの仕組みなどについて詳しく解説してきましたが、いかがでしたか。
今回の記事を読んだあなたが、クライマックスシリーズの仕組みについて、より詳しくなってもらえると私としてもこの記事を書いたかいがあります。
また、クライマックスシリーズについての関連記事は別記事で詳しく書いているので、合わせて読んでいただくと理解が深まると思います。
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それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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