
・サイドスローで投げるメリットって何があるの!?
・サイドスローで投げるデメリットって何があるの!?
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事で分かること
- サイドスローのメリット
- サイドスローのデメリット
- デメリットを改善するための方法
記事の本筋に入る前に信頼性を担保すると、この記事を書いている私は草野球歴9年で、学生時代は野球を中心にテニスや空手など多くのスポーツを経験しました。
また、野球特化型ブログを運営していて、記事数としては290記事を超えているので、信頼性はあるはず。
そこで今回の記事では、サイドスローで投げることのメリットについて解説しつつ、記事の後半では、サイドスローのデメリットとそれと合わせて改善策を合わせてお伝えしていこうと思います。
それでは、記事の最後までお付き合いください。
サイドスローで投げるメリットとは!?


結論から言うと、大きく6つあります。
具体的には、下記の通り。
- サイドスローで投げる投手が少ないため、慣れづらい
- 横の揺さぶりがしやすくなる
- 球の出所が分かりにくい【条件あり】
- 横の変化球が投げやすい
- ストレートが動く
- コントロールが安定しやすい
結構、数が多いですね。
一気に理解するのは難しいと思うので、少しずつ分かる範囲で学んでいきましょう。
サイドスローで投げる投手が少ないため、慣れづらい
サイドスローで投げるピッチャーは、数がとても少ないです。
ちなみに、一番数が少ない投げ方がアンダースローになるのですが、その次に少ないのがサイドスローです。
プロの世界でもサイドスローで投げる投手は、あまりいないですね。
代表的な投手を挙げると、宮西投手や森福投手ですかね。
話を戻すと、サイドスローで投げる投手が少ないと言うことは、あることがうなづけますよね。
それは、慣れづらいと言うことです。
基本的にバッターが打撃練習をするときは、上から投げる打撃投手を相手にして投げます。
時折、打撃投手ではなく本業で投げている投手を相手に打撃練習をすることもあります。
その際に、サイドスローで投げる投手が少ないと練習機会も少ないですし、対戦機会もそれの伴って少ないですよね。
これは、サイドスローのメリットですよね。
つまり、練習機会や対戦機会が少ないことで、慣れられる確率はグッと下がります。
横の揺さぶりがしやすくなる
サイドスローは、その名の通り横から投げる投げ方になります。
そのため、バッターの内角と外角の揺さぶりがしやすくなります。
例えば、バッター目線で考えてみましょう。
相手がサイドスローで投げるピッチャーで、内角にボールが来たとします。
このとき、バッタはーどのように感じるかと言うと、ボールが迫ってくるように感じます。
下手したら、背中にボールが当たるかもしれないと言う恐怖感ですね。
逆に、外角のコースにボールを投げられるとどのように感じるかと言うと、ボールが遠く見えます。
このように、サイドスローで投げることでバッターに大きな印象を与えられることができます。
球の出所が分かりにくい【条件あり】
サイドスローで投げると、ある条件下で球の出所がわかりにくくなります。
それは、自身が投げる利き腕と同じ方向のバッターと対戦するときです。
つまり、自分が右で投げるときは右バッター。
自分が左で投げるときは、左バッター。
このような対戦の時は、球の出所が分かりにくいため、有利になりやすいです。
事実、プロ野球を見ていても試合の終盤で左の強打者が相手の時は、左のサイドスローの投手を起用することがありますよね。
それは、この理論から来ています。
横の変化球が投げやすい
具体例を挙げると、スライダーやシュート、シンカーなどが挙げられますね。
これらの球種の具体的な解説は、下記の記事で解説しているので、合わせてお読みください。
☞「野球を見たことなくても大丈夫!!変化球を一覧にしてまとめてみた」
話を戻すと、なぜ上記の変化球が投げやすいのかと言うと、ボールの回転にカギがあります。
サイドスローで投げると、ボールの回転は横回転になります。
そして、スライダーやシュート、シンカーなどの変化球は、横回転の変化球になります。
なので、上記の変化球をサイドスローで投げるとより変化させやすくなります。
逆に、スライダーやシュートはまだいいのですが、シンカーについては上から投げる投げ方だと投げにくいです。
そのため、上から投げる投手でシンカーを投げる投手はあまりいませんね。
ストレートが動く
先ほどの横回転の話に関連するものになります。
というのも、ストレートは本来縦回転のボールになります。
しかし、サイドスローで投げることでストレートに横回転が加わります。
そのためどうなるかと言うと、くせ球と呼ばれる微妙な変化をするストレートになります。
バッターからすると、これがとても厄介でバットの芯で捉えることが難しくなります。
詳しくは、下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はそちらを読んでみてください。
☞「サイドスローで綺麗なストレートの投げ方【結論:こだわりは捨てましょう】」
コントロールが安定しやすい
サイドスローで投げると、コントロールが安定しやすいです。
理由は大きく3つあり、具体的には下記の通り。
- 目線がぶれにくい
- 体が傾かない
- 体重移動やリリースがスムーズ
これらの理由から、サイドスローで投げるとコントロールが安定しやすくなります。
サイドスローで投げるデメリットとは!?


結論から言うと、大きく3つあります。
具体的には、下記の通り
- 球速が出づらい
- 腰や肘の負担が大きくなりがち
- 球種が少ない
ここでは、デメリットを紹介した上で改善策も合わせて紹介していきます。
あなたが、サイドスローで投げるのなら自身の投球フォームの分析にも役立つので、しっかりと最後まで読んでいきましょう。
球速が出づらい
これには、様々な理由があります。
一つ挙げると、サイドスローで投げると横回転のボールになりやすいことを伝えたと思います。
しかし、横回転のボールは、リリースからキャッチャーミットに収まるまでに空気抵抗を受けやすくなります。
そのため、球速が落ちやすくなります。
逆に、オーバースローで投げるとボールは基本的に縦回転のボールになります。
そのため、空気抵抗にも左右されないボールを投げることができ、球速も上げやすく、ストレートのノビもつけやすいです。
解決策
球速が速いからといって、バッターを抑えられるとは限りません。
打者を抑えるための手段の一つなだけであって、それが全てではありません。
なので、サイドスローで球速が出なくて困っている場合は、その横回転を利用した攻めのレパートリーを増やすことが先決ですね。
☞「サイドスローで綺麗なストレートの投げ方【結論:こだわりは捨てましょう】」
腰や肘の負担が大きくなりがち
サイドスローは、体をひねって腰の遠心力を利用して投げるフォームになります。
具体的には、下記の動画が参考になります。
腰の遠心力に頼る投法なので、腰に負担がかかりやすいです。
また、ボールをリリースする際に体の開きが速くなったり、肘が肩よりも下がると肘の怪我にもつながることにもなります。
解決策
サイドスローを長く投げていくためには、下半身を鍛える必要があります。
サイドスローで投げる際は、体重移動をいかにスムーズにしていくかがカギになるからです。
また、体幹の強さや柔軟性も合わせて持ち得ていないと、ケガにつながりやすいので、その部分のトレーニングもあわせて行うといいですね。
球種が少ない
サイドスローで投げるボールは、横回転になりやすいです。
そのため、投げられるボールも横回転のボールに限られることが多いです。
つまり、投げられる球種が少ないということですね。
なので、サイドスローで投げるピッチャーの攻め方として、横の揺さぶりで勝負することが多いですね。
解決策
サイドスローでも、縦の変化球は投げられないわけではないです。
サイドスローで縦回転のボールを投げるためには、手首を立てることが大事になってきます。
これについては、下記の記事でも解説しています。
☞「サイドスローで綺麗なストレートの投げ方【結論:こだわりは捨てましょう】」
しかし、手首を立てて投げても縦回転のボールを必ず上げられるわけではありません。(挫折ずみ😢)
そして、サイドスローでも縦に変化をつけられるシンカーという変化球もあります。
なので、シンカーを習得した方が早いのではないかと個人的には思いますね。
サイドスローのメリット・デメリットとは!?:まとめ
それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。
- サイドスローのメリットは大きく6つある。【本文参照】
- サイドスローのデメリットは、球速が落ちやすいこと、球種が少ない、腰や肘の負担が伴いやすいということ。
- どの投げ方もデメリットはつきものなので、そのデメリットをいかに潰していくかが重要である。
本記事を通して、サイドスローで投げることのメリットやデメリットについて詳しく理解できたかと思います。
サイドスローに限らず、どのような投げ方でも良いところもあれば、悪いところもあります。
その時にあなたが考えなければいけないことは、悪いところをどうやって無くしていくかです。
投球フォームをただ変えるだけでは、大成はしません。
私からは「こういう投げ方をしなさい」ということはしないのは、上記のような理由があるからです。
何度もいうように、重要なことは現在投げている投球フォームにどんなメリットがあって、デメリットがあるのかを理解することです。
そして、そこで得られたデメリットを改善していくことであなたは成長していくと思います。
諦めず、頑張っていきましょう!!
今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球ライフをお送りください。
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