こんにちは、ヒロトニンです。
プロ野球観戦において、ホームでランナーとキャッチャーが1得点をめぐって激しく交錯するクロスプレーは醍醐味の一つであると思います。
一昔前まではキャッチャーが身体全身を使ってホームに向かってくるランナーをアウトにするプレーが目立ちましたが、最近のプロ野球では見かけなくなりました。
その理由が今回の記事で解説するコリジョンルールの導入です。
この記事を書いている私はプロ野球観戦歴16年を超えていて、コリジョンルールをはじめとした野球用語は熟知しています。
本当にそうなのか気になる方は、以下の記事を読んでみてください。
野球用語一覧
そこで今回の記事ではコリジョンルールについて解説しつつ、この制度が導入された理由や実際にこのルールが使われた例についても深掘りしていきたいと思います。
それでは最後までお付き合いください。
野球でよく聞くコリジョンルールの意味とは!?

それでは、今回の記事の本筋であるコリジョンルールの意味について解説していきたいと思います。
まずコリジョンルールの辞書的な意味は以下の通りになります。
<collisionは衝突の意>野球で、本塁での危険な衝突プレーを避けるための規定。走者が捕手などに体当たりすることや、捕手などが走者の進路をふさぐことを禁止するもの。衝突ルール。
[補説]2014年から米国の メジャーリーグ、2016年(平成28)から日本プロ野球で採用された。
引用:goo辞書
もう少し簡単にいうと、コリジョンルールとはホームで構えているキャッチャーとホームに向かってくるランナーが衝突しないようにするために作られたルールのことです。
このルールができる前はホームで構えているキャッチャーとホームに向かってくるランナーが衝突するということが多くありました。
なぜなら、キャッチャーは失点を防ぐためにホームベース付近でランナーをアウトにしようと試みますし、ランナーはランナーで1点をもぎ取るために必死でホームベースにタッチしようとします。
文章の説明だと想像するのが難しいので、この動画をみていただくと分かりやすいと思います。
この動画のようにキャッチャーとランナーがホーム上で交わるプレイのことをクロスプレーと言うのですが、このクロスプレーがとても激しいことが分かりますよね。
コリジョンルールができる前はこの激しいクロスプレイによって、特にキャッチャーを中心に多くの選手が怪我をするようになりました。
しかし、コリジョンルールができたことで激しいクロスプレーによって怪我をする選手は少なくなったように思えます。
結果的にコリジョンルールができたことで、より選手がプレーしやすい環境を作ることができたと思います。
日本プロ野球にコリジョンルールが導入された理由

それでは、日本プロ野球にコリジョンルールが導入された理由を解説していきたいと思います。
実は日本プロ野球にコリジョンルールが導入されたのは理由があります。決してメジャーリーグが導入したから日本も導入しようという流れでなったわけではありません。
このコリジョンルールが導入された理由はある選手のクロスプレーがきっかけになったからです。
この動画に阪神のユニフォームを着た外国人選手、マットマートン選手が何度も出てくると思います。
このマートン選手は本塁クロスプレーの際に危険なタックルを何度も行うことが多く、タックルによるキャッチャーの負傷が絶えませんでした。
これに対して「これはどうなんだ」と当時のヤクルトの監督であった真中監督がNPB側に申請してこのルールが作られました。
ちなみに豆知識ですが、コリジョンルールがマートン選手の危険タックルがきっかけで作られたということで、別名「マートン・ルール」とも言われています。
詳しくは、以下の記事で解説済みです。
マートンのタックルについての解説記事
日本プロ野球でコリジョンルールが適用された実際の例

最後に、コリジョンルールが実際にオープン戦や公式戦で使用されたケースを見ていきたいと思います。
コリジョンルールが使用されたケースについては動画がありますので、実際の映像を見てみたいという方は貼っておきますのでご覧ください。
この動画を見ると、キャッチャーがランナーの走路を妨害したか、してないかの違いがコリジョンルールの適用につながっているのではないかと推測できますね。
しかし、走路妨害したかしてないかのサジ加減は主審に託されるので、人によっては「これは走路妨害してないんじゃないか」と思うかもしれません。
ぶっちゃけ私もプロ野球の公式戦を見ていて、走路妨害してないだろなと思っていてもコリジョンルールが適用されて、アウトだったのがセーフになったりしたことが何回かありました。
個人的な意見を述べると、コリジョンルールができたことでタックルで怪我をする選手が少なくなったことは良かったと思います。
しかし、それと同時にそこまでコリジョンルールに敏感にならなくてもいいのになとも思ったりしました。
また、コリジョンルールができたことで「野球の醍醐味が失われた」という意見も見られましたね。
権藤「野手はこれまで走者を刺そうと本塁ベースをめがけて送球していたのに、新ルールで捕手は走者の走路をふさいではならず、ストライク返球がきてもベース上では捕れない。外野手に70~80メートルも離れたところから走路を邪魔しないところへ投げろというのは無理。また、カットマン経由の中継プレーの場合、捕手が走者を避けてタッチする余裕はないだろう。スリリングなクロスプレーはみんな違反になってしまい、肩のいい外野手と足の速い走者の真剣勝負が消え、野球が面白くなくなってしまう」
現在、コリジョンルールはゆるくなりつつもルールとして存在しているので、今後もいろんなところで議論が交わされそうですね
私を含めてプロ野球ファンの方は選手のプレーだけではなく、このようなルールがどのように変わっていくのかも同時に追っていきたいですね。
野球でよく聞くコリジョンルールとはどういう意味!?【ケガが減りました】:まとめ
それでは今回の記事の重要ポイントをあらためてまとめていきたいと思います。
- コリジョンルールはランナーとキャッチャーの衝突を防ぐためのルール。
- コリジョンルールを作る原因となったマートン選手にちなんで、別名「マートン・ルール」と呼ばれている。
- 選手がプレーしやすくなった点ではいいことだが、審判があまりにも敏感になりすぎて、野球の面白みがなくなりそう。
コリジョンルールが導入されてから、最初は各球団がそのルールに戸惑い、判定に対して不満が上がるような事態に発展することもありましたが、この制度が導入されたことでキャッチャーのケガは少なくなりました。
プロ野球観戦を楽しむ上で、選手が元気ハツラツとプレーしやすい環境が必要だと思っています。
それを踏まえると、このルールの導入は選手ファーストという意味で多くのメリットを生んだ制度ではないかと思います。
しかし、だからと言って審判がこのルールに対して敏感になりすぎるのもあまり良くないとも思っています。
それらのバランスが今後このルールを扱っていくうえで重要になってくると考えています。
今回の記事はここまでにしたいと思います。それでは楽しい野球観戦ライフをお過ごしください。
最後までありがとうございました。
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