ブログ総閲覧数200万超&Twitterフォロワー数4000人超の野球ブロガー。草野球歴も10年程あります。
過去に、野球において自分自身が経験したことや失敗したこと、初心者の方に知っておいてほしい情報を多くの人に伝えたく、当サイト(プロ野球観戦の巣)を立ち上げ。
当サイト(プロ野球観戦の巣)を通じて、野球の面白さや楽しさを伝えるべく、本日もブログやSNSで情報発信しています。
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・元阪神マートンのタックルについて話題になることがあるけど、一体何があったの?
・マートンのタックルってそんなに批判される必要はあったの?
・マートンのタックルでできたコリジョンルールは果たして効果を発揮しているのか?
今回の記事では、上記の悩みについて答えていきます。
コリジョンルールができた際に、何かと話題になったマートン氏のタックル。
しかし、マートン氏のタックルが危険で批判されるべきものだったかといえばそれは違うような気がします。
また、マートン氏のタックルで生まれたコリジョンルールがしっかりと役割を果たしているのかも知りたいところですよね。
信頼性の担保をすると、この記事を書いている私は、プロ野球観戦歴16年であり、マートン氏のタックル問題についてよく理解しています。
また、阪神ファン歴15年でもあるので、マートン氏についても熟知しています。
ちなみに、マートン選手についての記事も別の記事で執筆しています。
そこで、今回の記事ではマートン選手のタックルで何が起きたのかについて解説しつつ、記事の後半ではマートン選手のタックルが批判されるものなのかについてやコリジョンについても書いていきます。
元阪神のマートン氏のタックルは、とても危険であるという批判がよくありましたね。
例えば、下記のようなタックルですね。
動画を見ていただくとわかる通り、画面越しでもわかる危ないタックルですよね。
こんなの当たったら、交通事故レベルですよね。
普段は紳士なマートン氏でも野球になると、このように危ないプレーも辞さない特攻戦士スタイル。
しかし、マートン氏は本塁のクロスプレーにおいて、このような危険タックルが多くあったので、批判の的にさらされることが多くありました。
特に、ヤクルト戦でのクロスプレーは凄まじいものでしたね。
マートン氏のタックルで思い出されるのが、真中元監督ですね。
実は、マートン氏はヤクルト戦で計3度の本塁でのタックルを行っています。
具体的には、下記の通りです。
マートンのホームタックルVTR
★2013年5月12日ヤクルト戦(松山) 1点を追う四回一死三塁。藤井の浅めの中飛で突入し、捕手・田中雅と衝突。両軍ベンチが飛び出し一触即発の状況に。突き飛ばされた田中雅は鎖骨骨折
★9月14日ヤクルト戦(神宮) 0-0の六回二死二塁。福留の中前打で突入。突き飛ばされた捕手・相川(現巨人)がマートンに詰め寄り、球審は両選手を暴力行為で退場処分に
★15年5月13日ヤクルト戦(神宮) 二回一死三塁。伊藤隼の右飛で、タッチアップ、タイミングはアウトだったが、捕手・西田に体当たり。西田は落球せずに判定はアウトだった。このジャッジに納得のいかないマートンは大声を出し、両軍入り乱れて乱闘寸前の事態に
そして、真中元監督は3度目のマートン氏のタックルの際に、下記のように痛烈に批判しました。
真中監督は「選手生命に関わる危険なプレーだ」と球審に徹底抗議。試合後にも「本塁ベース(の一角を)あけている状態で、あんなタックルはないだろう。マートンも日本でやっているのだから、日本のルールでやってほしい」と怒りが覚めやらなかった。
確かに自軍の選手がマートン氏のタックルでケガをしているので、批判するのはわからなくないですね。
また、ヤクルトは元々ケガ人の多いチームでもあるので、これ以上離脱者を出したくないということからこのような批判をしたともとれますね。
いずれにせよ、真中元監督はとても怒っていましたね(笑)
その後、マートン氏のタックルを危険視した真中元監督はNPB側にルールを作るように申請し、正式にルールが作られることとなりました。
これをコリジョンルールと言い、またマートン氏のタックルが原因であることからマートン・ルールとも言われています。
コリジョンルールについては下記の記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みになると理解が深まります。
ちなみにこのコリジョンルールが正式に採用され使われるようになったのは、皮肉にもマートン氏が阪神を退団した2016年シーズンからになります。
結論から言うと、ないと思います。
私自身、阪神ファンであるのでマートン氏を擁護しているように見えるかもしれませんが、そこまで批判されるものではなかったと考えています。
理由としては、大きく2つあります。
・当時の日本のルールにタックルしてはいけないと言うルールはなかった
・タックルされてもそれをいなすのがキャッチャーの仕事
それでは、上記の2つの理由をそれぞれ深堀していきます。
これは、結構本質をついていると思いますね。
当時の日本プロ野球には、本塁で落球を誘うタックルを行ってはいけないと言うルールはありませんでした。
これについて、元ロッテの里崎氏も同様なことを述べています。
現役時代にホーム突入による激突で2度骨折の経験のある元ロッテの里崎智也氏は「マートンのタックルは当然のプレー」という見解を示す。「マートンがスパイクの歯を向けてスライディングしてくるとか、明らかに危険な行為をしたわけではなく、タイミングがアウトの状況で、正面からタックルで落球を誘うのは、問題のないプレーです。これがWBCなら間違いなく起きるプレーでしょう。現在、統一球も含め、野球の国際基準に近づけることを進めているならば、なおさらです。メジャーも日本もルールに違いはありません。キャッチャーはホームの一角をあけておくのはルールにありますが、そこに滑らねばならないというルールはありません。この試合の勝ち負けで優勝が決まるゲームなら、当然、体当たりをしていくでしょうし、誰も文句は言いませんよね。
タックルをしてはいけないと言うルールは当時なかったわけなので、マートン氏が本塁突入の際にタックルを試みるのは当然だと思いますね。
キャッチャーというのは、点を許さないために本塁を死守すると言う姿勢が必要だと考えています。
そして、キャッチャーというのはグラウンド上では指揮官と同じ役割を持っていると思います。
つまり、現場の監督ですよね。
現場の監督は常に冷静で、かつ、現在どのような状況なのかを瞬時に分析していかなければなりません。
それは、本塁のクロスプレーでも同じようなことが言えますよね。
これからタックルを仕掛けてくる相手に対して、自分がケガをせず、かつ、相手をアウトにするにはどのようなプレーをするべきなのか。
このように考えないといけないですよね。
これを踏まえた上で、下記の動画を見てみましょう。
キャッチャーの相川氏が捕球をしてからマートン氏がタックルをするまで時間があるのがわかると思います。
その後、相川氏が軽くいなしてタッチに行くかと思いきや自分も思い切りぶつかっていき、衝突するような形になりますよね。
これは違うよなって思っちゃうのは私だけですかね。
やはり、プロなら正面衝突していくのではなく、かわしてタッチするような形でアウトにして欲しかったですね。
結論から言うと、キャッチャーがケガをすることが少なくなりましたね。
コリジョンルールが生んだメリットについては下記の記事でも詳しく解説しています。
本塁のクロスプレーで多くの選手がケガをしてきたことを考えると、このルールができたことでそのようなケガをする選手はほとんどいなくなりましたね。
しかし、コリジョンルールができたことで、「プロのプレーとはなんぞや?」と言うことを考えさせられましたね。
確かにケガがなくなったのは選手にとっても素晴らしいことではあると思いますよ。
だけど、その分プロの迫力あるプレーが見られなくなったのは少し寂しい気もしますよね。
これについては、球界のご意見番である張本勲氏も同じようなことをおっしゃっていましたね。
張本勲氏が今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールに「反対」した。======「こんなルールよく作ったね。私も反対です。ぶつかってね、ケガは付きものよ。だから迫力があってスリルがあるんだけどねえ。意図的にぶつかったらアウトにすればいいのよ。ちょっと難しくなりますよ。このルールは」と新ルールに異議を唱えていた。
出典:日刊スポーツ
私は、コリジョンルールに関しては反対意見ではないですね。
しかし、プロ野球の醍醐味が失われたような気がしたので、このように書かせていただいた次第ですね。
選手生命と野球の醍醐味、両者のバランスをいかにとるのかと言うことを私は非常にかんがえされられました。
今回の記事の重要ポイントを改めてまとめていきます。
マートン氏のタックル問題については、当時色々と意見が言われてきましたが、個人的には何度もいうようにそこまで批判されるものではないような気がします。
もちろん、マートン氏のタックルが危険であることは画面を通してもわかります。
しかし、本塁を守るプロのキャッチャーなら、上手くいなしてアウトにするような華麗なプレーを見たかったですね。
グラウンドで指示することが多いキャッチャーなら、なおさら頭を使った頭脳プレーでタックルをうまくかわしてアウトにする姿を見たかったですね。
そんなボヤキをつぶやきつつ、今回の記事はここまでにしたいと思います。
それでは、次の記事でお会いしましょう。
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