ブログ総閲覧数200万超&Twitterフォロワー数4000人超の野球ブロガー。草野球歴も10年程あります。
過去に、野球において自分自身が経験したことや失敗したこと、初心者の方に知っておいてほしい情報を多くの人に伝えたく、当サイト(プロ野球観戦の巣)を立ち上げ。
当サイト(プロ野球観戦の巣)を通じて、野球の面白さや楽しさを伝えるべく、本日もブログやSNSで情報発信しています。
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最近のプロ野球で代走専門の選手がいるけど、あれってぶっちゃけ陸上選手にやらせた方がいいよね!?もし、何か検証したものがあれば教えて欲しいです。
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
少しネタバレをすると、過去に陸上選手からプロ野球界入りした選手がいます。
今回の記事では、その選手を追いつつプロ野球の代走専門選手が陸上選手で務まるのかについて深掘りしていきます。
記事の本筋に入る前に、私のポジションを明らかにしておきます。
それでは、記事の最後までお付き合いください。
いきなりですが、プロ野球の代走専門選手は陸上選手で務まるのかについて結論を言いたいと思います。
結論は務まらないと思います。
理由は過去に陸上選手から野球選手になった人物いて、うまく活躍できなかったからです。
その選手は、千葉ロッテマリーンズの前身である東京オリオンズに在籍していた、飯島秀雄氏です。
飯島氏は元々陸上の短距離走の選手で、当時の100m走の日本記録を保持していました。
またオリンピックにも出場していたということで、バリバリの陸上選手でした。
その後、飯島氏は巡り巡って代走専門の選手としてプロ野球選手になる訳ですが、期待された結果を出せたかと言うとそういう訳ではありませんでした。
出典:日本野球機構
飯島氏の年度別成績を見ていただくと、盗塁数と盗塁刺数がほぼ同等であることがわかると思います。陸上選手で足が速いといった割には盗塁に失敗することが多いように感じます。
世界の盗塁王と言われた福本豊氏は飯島氏のことを「スピードにたまげた」と言ったように足の速さに関しては申し分はありませんでした。
しかしそれと同時に福本氏は飯島氏に対して、ピッチャーの牽制球やリズムを目で測ることが出来なかったとも述べていました。
ここから分かることは、代走というポジションはただ足が早いだけではダメで、野球に対する知識を持っていることや、ピッチャーの牽制球に対応出来るなど足が早いこと以外の要素も備わってないと、代走の役割を果たすことが出来ないということが分かると思います。
結果的に、周りが抱いていた大きな期待にあまり答えることができなかったという点から、プロ野球の世界で成功したとは言い難いと思います。
代走というポジションは、この字のとおり、出塁した選手に代わってランナーとして出場する選手です。
ちなみに、この代走で出場した選手は走ることしかできないわけでなく、打順が回ればバッターボックスに立つことはできますし、守備にもつくことができます。
しかし、代走として出場して、そのあと監督の指示でベンチに下がった場合は、代走のみの出場機会となります。
それでは、代走とはどういった場面で使われるのでしょうか。
1つは出塁したそのランナーが試合を左右するランナーであった時です。
この時、チームとしてはどうしてもその1点が欲しい場面であるので、できるだけ足の速い選手のほうがホームに早く帰ってきやすいという考えに至ります。
そこで代走を使って足の速い選手に代えて1点を取りに行くわけです。
プロ野球ではこのパターンで代走を送られる時が多いですね。
ほかのパターンを挙げると、出塁した選手を早くベンチに引っ込めたいときに代走として使われる時もあります。
これは、例えば出塁した選手を休ませたいとか、打席でケガをしてしまって走れないというようなときに、その選手をベンチに下がらせる手段として、代走を使います。
これらのように、代走というポジションは様々な種類の使い方があり、ここで挙げた使い方以外にも多くあります。
これは裏を返すと、代走というポジションが、プロ野球の試合で地味ではありますが、重要な役割を担っていることがよくわかります。
最近の日本プロ野球では代走専門で一軍登録をされている選手が少しずつ増えています。
私が考える代走専門の選手が増えた理由は、元巨人で足のスペシャリストといわれた鈴木尚広氏の活躍にあるのではないかと思います。
鈴木尚広氏は、現役時代主に試合終盤のここぞの場面で代走として起用されて、盗塁をして相手を揺さぶったり、自チームがヒットを打った際にはあっという間にホームに帰ってきて試合を左右する1点をもぎ取ってきました。
さらにプロ野球のスター選手が集まる祭典オールスターにはなかなか珍しい、代走専門の選手として出場しました。
それだけ、鈴木尚広氏の活躍が代走というポジションに光を当てて、注目されるきっかけになったのではないかと思います。
そして今度開催されるプレミア12では代走枠としてソフトバンクホークスに在籍している周東佑京選手が選出されることになりました。
多分周りの人はもちろんのこと、本人もびっくりの選出ではないかと思います。
通常、このような国際大会では、各球団でレギュラーをはっている選手が選出されることが多く、代走の枠で国際大会に選出されることがあまり例を見ませんでした。
しかし今回選出されたことで、代走というポジションはもっと注目を浴びるのではないかと思います。
また、もっと言うと鈴木尚広氏の活躍や周東佑京選手がプレミア12に選出されたことは、プロ野球選手になりたいと思っている子供たちにとって夢の広がるお話であると思います。
「ある面ではすごく能力があるけど、ある面では能力がないからプロ野球選手になれないな」
こうやってプロの道に進むことをあきらめた人はいるかもしれません。
だけど今回この二人の活躍はそういった人たちに勇気や希望を与えるものであると私は思います。
なので、この2人の活躍は今後プロ野球選手になりたいと思っている子たちにとっていい影響を与えるかもしれませんね。
今回の記事の要点はこのようになります。
今回の記事の本題であった「陸上選手はプロ野球の代走専門の選手になれるのか」についてでしたが、ただ足が速いだけでは難しいということがわかったのではないでしょうか。
代走に限らず、ランナーとして走る場合多くの包囲網をくぐってホームに帰ってこなければいけない役割なので、それだけ代走というポジションはあらゆることが求められる難しいポジションであるということがわかると思います。
しかし裏を返すと、その駆け引きを野球観戦する際に着目できれば今よりももっと面白く野球を見ることができると思います。
ぜひこういう見方も取得して、もっと野球を楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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