
・完全試合ってどういう意味なのかな!?
・準完全試合やノーヒットノーランとの違いはなんだろう!?
今回の記事では、上記の2つの疑問に答えていきます。
本記事でわかること
- 完全試合の意味について。
- 準完全試合やノーヒットノーランとの違い。
- 完全試合の達成条件。
- 完全試合にまつわる悲劇的なエピソード。
記事の本筋に入る前に、信頼性を担保すると、この記事を書いている私はプロ野球観戦歴16年で、毎年ひいきチームの試合を中心に全試合視聴しています。
また、当サイトを通じて野球用語やルール解説の記事を70記事ほど執筆しているので、完全試合についてはもちろん熟知しています。
*怪しいなと思ったら、当サイト(プロ野球観戦の巣)の記事を読んでみてください。
そこで、今回の記事では完全試合についての意味を解説しつつ、記事の後半では完全試合の達成条件や悲劇的なエピソードについても紹介していきます。
それでは、記事の最後までお付き合いください。
完全試合の意味とは!?


結論から言うと、相手チームの打者を一人も塁に出すことなく勝利することですね。
完全試合は、他にも言い回しがあり、「perefect」や「perfect game」とも言われます。
日本プロ野球において言うと、近年完全試合を達成したのは、1994年5月18日に達成した巨人の槇原氏以来、誰も達成していません。
ちなみに、その試合は動画でも掲載されています。
本記事の後半で、完全試合の達成条件について解説するのですが、控えめに言って難易度マックスですね。
これまで13年間プロ野球を見てきましたが、一度も見たことがないので、ぜひ見てみたいものですね。
準完全試合との違い
完全試合と並んでよく言われるのが、準完全試合ですよね。
よく勘違いされるのが、準完全試合=ノーヒットノーランですね。
これは、大きな間違いですよ。
準完全試合とノーヒットノーランは全くの別物で、一緒ではないです。
具体的に完全試合と準完全試合の違いは何かというと、一人ランナーを出すか出さないかの違いですね。
そして、ランナーを出すのはヒットでもエラーでも四球でもなんでもいいです。
もし、説明が分かりにくい方はWikipediaでも解説されているので、引用しておきます。
準完全試合
安打・四死球・失策にかかわらず、走者を1人だけ出した完封試合は「*準完全試合*」と呼ばれる。 2018年7月末現在、日本プロ野球の公式戦では完投によるものが46人によって49回 、継投によるものが2回記録されている。そのうち、ノーヒットノーランは14回(うち無四球で1失策の試合が2回)である。
準完全試合とノーヒットノーランは別物であるので、注意ですね。
ノーヒットノーランとの違い
実は、もう一つ完全試合と並んでよく言われるものがあります。
それは、ノーヒットノーランですね。
ノーヒットノーランと完全試合は、似てそうで似てないんですよね。
ノーヒットノーランとは、ヒットを許さず無得点で勝つことを言います。(日米で認識が違う)
つまり、無安打無得点試合にもっていくということですね。
そして、このパラグラフの問いでもある完全試合とノーヒットノーランの違いについては、下記の記事で詳しく解説しています。
合わせて読みたい
あなたが次の章を読むにあたって、知っておくべきことが書いてあるので、合わせてお読みください
完全試合を達成する条件とは!?悲劇的なエピソードも紹介!!


ここでは、日本のプロ野球とメジャーリーグの2つに分けて、達成条件を解説していきます。
完全試合の条件【メジャーリーグ】
メジャーリーグにおける完全試合の条件を解説するにあたり、どのように定義されているのかを引用文で紹介します。
具体的には、下記の通りです。
メジャーリーグの完全試合の定義
An official perfect game occurs when a pitcher (or pitchers) retires each batter on the opposing team during the entire course of a game, which consists of at least nine innings. In a perfect game, no batter reaches any base during the course of the game.訳:完全試合は、9イニング以上の試合を通して一人(あるいは複数)の投手が、相手チームの打者を凡退させ続けることで公式に認められる。完全試合においては、試合の開始から終了まで打者は一人も出塁できない。
基本的には、記事の前半で解説した完全試合の意味についてとほぼ同じであることが分かりますね。
また、ここで覚えておいて欲しいのが「完全試合を達成するにあたり投手は1人or複数どちらでも良い」と言うことですね。
日本とメジャーリーグの完全試合に対する認識の違いに大きく関わってくるので、お見逃しなく。
完全試合の条件【日本プロ野球】
日本における完全試合の条件は、大きく4つあります。
具体的には、下記の通りになります。
・相手チームにヒットと得点を許さないこと
・塁に出させない
・自軍のチームが勝利する
・投手一人で達成すること
上記の4つが日本のプロ野球で完全試合を達成する条件になります。
ちなみに、2番目の「塁に出させない」と言うのは、ヒットはもちろんですがエラーや四球などでもダメですね。
特にエラーは、ピッチャーの努力で防げない領域でもあるので、完全試合は運要素が大きいとも言えますね。
日本とメジャーの大きな違いは1人での達成or複数人の達成!?
見出しが少し意味不明かもしれませんが、ご了承ください(笑)
つまりここで言いたいことは、日本とメジャーの大きな違いは、完全試合を1人で達成するのか、それとも複数人で達成するかの違いですね。
日本だと完全試合は、一人のピッチャーで達成しないと記録として認められません。
実際に、日本でも複数人で完全試合を達成したと言うケースがあるのですが、記録としては認められていません。
ちなみに、その試合も下記に載せておくので、参考程度にどうぞ。
そして、日本とは逆にメジャーリーグでは、複数人の継投で完全試合を達成すると、記録として認められます。
上記のように、日本とアメリカで完全試合に対する認識が違うので、プロ野球観戦をしている方は頭の片隅に入れておくといいでしょう。
【オマケ】完全試合にまつわる悲劇的なエピソード
最後に、完全試合にまつわる悲劇のエピソードを紹介します。
今回登場するのは、元西武ライオンズで活躍した西口文也氏です。
何が悲劇かと言うと、9回までしっかりと投げ切り、完全試合だったにもかかわらず、記録として認められませんでした。
種明かしをすると、9回終了時0-0のスコアで延長戦に突入したので、それまで完全試合をしていても記録として認められないんですよね。
つまり、先ほど紹介した完全試合の条件(日本)3つ目「自軍のチームが勝利する」を満たしていないんですよね。
例えば、もし9回終了段階でチームが勝っていたら、晴れて完全試合は達成されていました。
して、この後10回にヒットを打たれてしまい、完全試合達成を逃すことになります。
なんとも悲しすぎるエピソードですよね。
ちなみに、西口氏は現役時代にノーヒットノーランと完全試合の未遂を、これを含めて3度しています。
未遂なので、すべて失敗しています(笑)
詳しくは、動画を載せていますので、そちらをご覧ください。
見ていただくと、西口氏がいかに惜しいところまで行って、見事未遂に終わっているのかがしっかりと分かりますよ。
以上、完全試合にまつわる悲しいエピソードでした。
本記事を通して、あなたが完全試合についての意味を理解し、野球観戦の幅が広がれば嬉しいです。
完全試合の意味とは!?達成する条件や悲劇のエピソードも紹介!!:まとめ
それでは、今回の記事の重要ポイントを改めてまとめていきます。
- 完全試合とは、相手チームの打者を一人も塁に出すことなく勝利すること。
- 準完全試合とノーヒットノーランとよく勘違いされるが、意味は全く違う。【本文参照】
- 完全試合は日本とアメリカで認識が違う。
- 元西武ライオンズの西口氏は、ノーヒットノーランと完全試合の未遂を計3度している。
完全試合は、ノーヒットノーランや完封などと比べて達成するための条件がとても難しく、近年では達成者がいません。
ちなみに、私も完全試合を寸前で逃してしまったというのは何度も見たことがあるのですが、完全試合を達成した試合はいまだに見たことがないです。
なので、今後プロ野球観戦を続けていく中で、誰が完全試合を達成するのかということに注目していきながら、楽しみたいと思います。
しかし、そのためには野球観戦をするための環境づくりをしていかないといけません。
もし、あなたがまだプロ野球観戦ができる環境が作れていないのなら、下記の記事が役に立つと思います。
プロ野球観戦方法についての解説記事
この記事を読みながら、実際に手を動かして行くことで、いつでもプロ野球観戦ができる環境が整えられるので、まだできていないあなたは今すぐにでも行動に移してみましょう。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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