・完全試合ってどういう意味なのかな!? ・完封や準完全試合、ノーヒットノーランとの違いはなんだろう!?
今回の記事では、上記の2つの疑問に答えていきます。
本記事でわかること
完全試合の意味について。
完封や準完全試合、ノーヒットノーランとの違い。
完全試合の達成条件。
歴代完全試合達成者一覧。
本記事では完全試合の意味や条件、ルールを解説しつつ、後半では歴代完全試合達成者を一覧で紹介していきます。
記事の本筋に入る前に私の自己紹介をしておきましょう。
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それでは、記事の最後までお付き合いください。
目次
完全試合とは!?
結論から言うと、「相手チームの打者を一人も出塁させることなく最後まで投げ切って勝利」 することですね。
完全試合は、他にも言い回しがあり、「perefect(パーフェクト)」 や「perfect game(パーフェクトゲーム)」 とも言われます。
完全試合の条件
ここでは、日本のプロ野球とメジャーリーグの2つに分けて、達成条件を解説していきます。
NPB(日本プロ野球)
日本における完全試合の条件は、大きく4つあります。
具体的には、下記の通りになります。
相手チームにヒットと得点を許さないこと
塁に出させない
自軍のチームが勝利する
投手一人で達成すること
上記の4つが日本のプロ野球で完全試合を達成する条件になります。
ちなみに、2番目の「塁に出させない」と言うのは、ヒットはもちろんですがエラーや四球などでもダメですね。
特にエラーは、ピッチャーの努力で防げない領域でもあるので、完全試合は運要素が大きいとも言えますね。
MLB(メジャーリーグ)
メジャーリーグにおける完全試合の条件を解説するにあたり、どのように定義されているのかを引用文で紹介します。
具体的には、下記の通りです。
メジャーリーグの完全試合の定義 An official perfect game occurs when a pitcher (or pitchers) retires each batter on the opposing team during the entire course of a game, which consists of at least nine innings. In a perfect game, no batter reaches any base during the course of the game.訳:完全試合は、9イニング以上の試合を通して一人(あるいは複数)の投手が、相手チームの打者を凡退させ続けることで公式に認められる。完全試合においては、試合の開始から終了まで打者は一人も出塁できない。
出典:完全試合 – Wikipedia
基本的には、記事の前半で解説した完全試合の意味についてとほぼ同じであることが分かりますね。
また、ここで覚えておいて欲しいのが「完全試合を達成するにあたり投手は1人or複数どちらでも良い」 と言うことですね。
日本とメジャーリーグの完全試合に対する認識の違いに大きく関わってくるので、お見逃しなく。
完全試合とノーヒットノーラン・完封・準完全試合との違い
完全試合 ノーヒットノーラン 完封 準完全試合 ヒット(安打)による出塁 ヒット(安打)以外の出塁(四球や失策など) ヒット(安打)による失点 ヒット(安打)以外による失点(暴投や失策など) 勝ち負けの有無 継投の有無
完全試合とノーヒットノーラン・完封・準完全試合との違い
上記は、「完全試合と完封」「完全試合と準完全試合」「完全試合とノーヒットノーラン」 のそれぞれの違いを表にまとめてみました。
それでは、深堀していきます。
ノーヒットノーランとの違い
完全試合 ノーヒットノーラン ヒット(安打)による出塁 ヒット(安打)以外の出塁(四球や失策など) ヒット(安打)による失点 ヒット(安打)以外による失点(暴投や失策など) 勝ち負けの有無 継投の有無
完全試合とノーヒットノーラン・完封・準完全試合との違い
完全試合とノーヒットノーランの大きな違いは、「四死球やエラーによる出塁をも許していないかどうか」 です。
例えば、ノーヒットノーランの場合、「ヒット(安打)は許してないけど、四死球やエラーを許した場合」 でも記録として認められます。
一方、完全試合の場合は、「出塁そのものが認められない」ため、 四死球やエラーによる出塁があった場合、完全試合達成とはなりません。
完封との違い
完全試合 完封 ヒット(安打)による出塁 ヒット(安打)以外の出塁(四球や失策など) ヒット(安打)による失点 ヒット(安打)以外による失点(暴投や失策など) 勝ち負けの有無 継投の有無
完全試合とノーヒットノーラン・完封・準完全試合との違い
完全試合と完封の大きな違いは、「ランナーの出塁を許しているかどうか」 です。
完全試合は、ランナーの出塁を全く許さずに最後まで投げ勝った場合達成 で、完封の場合はランナーを許しつつも無失点で最後まで投げ勝った場合達成 となります。
準完全試合との違い
完全試合 準完全試合 ヒット(安打)による出塁 ヒット(安打)以外の出塁(四球や失策など) ヒット(安打)による失点 ヒット(安打)以外による失点(暴投や失策など) 勝ち負けの有無 継投の有無
完全試合とノーヒットノーラン・完封・準完全試合との違い
完全試合と準完全試合の大きな違いは、「ランナーを1人だけ許しているかどうか」 です。
完全試合は、ランナーの出塁を全く許さずに最後まで投げ勝った場合達成 で、準完全試合はランナーを1人だけ許したものの、最後まで投げ勝った場合に達成 されます。
ちなみに、準完全試合の場合、合わせてノーヒットノーラン達成の可能性も出てきます。
具体的には、以下の通り。
ランナー1人をヒット(安打)で許した場合 →ノーヒットノーランには含まれないランナー1人を失策や四死球で許した場合 →完封した場合、ノーヒットノーラン達成
出塁の結果次第で、記録が異なることを覚えておきましょう。
【中上級者向け】エラーをしても完全試合と認められるケースがある
結論、「ファールフライを落球してエラーが記録される」 ケースになります。
この場合、落球した野手にはエラーが記録されますが、ファールゾーンの打球になるため、野手の出塁にはなりません。
したがって、「出塁を許さない」という完全試合の達成条件を満たしていることになるので、仮に「ファールフライを落球してエラーが記録」されてもその後をしっかり抑えれば、完全試合達成となります。
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歴代完全試合達成者一覧
達成者 チーム 達成年 藤本英雄 巨人 1950年 武智文雄 近鉄 1955年 宮地惟友 国鉄 1956年 金田正一 国鉄 1957年 西村貞朗 西鉄 1958年 島田源太郎 大洋 1960年 森滝義己 国鉄 1961年 佐々木吉郎 大洋 1966年 田中勉 西鉄 1966年 外木場義郎 広島 1968年 佐々木宏一郎 近鉄 1970年 高橋善正 東映 1971年 八木沢荘六 ロッテ 1973年 今井雄太郎 阪急 1978年 槙原寛己 巨人 1994年 佐々木朗希 ロッテ 2022年
歴代完全試合達成者一覧
上記は、歴代完全試合達成者を一覧にしたものです。
直近では、2022年に千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が完全試合を達成 しています。
直近の完全試合達成者!佐々木朗希
VIDEO
2022年のzozoマリンで行われた千葉ロッテvsオリックスの試合で佐々木投手は、完全試合を達成しています。
27人中、19個の奪三振を記録 し、“令和の怪物”の名に恥じない見事な投球でした。
完全試合未遂!村上頌樹
VIDEO
完全試合絡みで大きな話題になったのが、阪神タイガースの村上投手ですね。
2023年4月12日の読売ジャイアンツ戦でシーズン初登板を果たし、7回まで完全投球でした。
ただ、8回から岡田監督が他の投手にスイッチ。
完全試合の記録が継続している中での投手交代であったことから、賛否両論渦巻く采配となりました。
しかし、村上投手は完全試合の記録は達成できなかったものの、この試合が出世試合となり、2023年シーズンは自身初のプロ初2桁勝利を達成。
阪神のエース格の投手に成長を果たしました。
個人的には、ドラフト指名時から活躍を期待していた ので、非常に嬉しいです。
完全試合を複数回達成した投手はいる?
過去、完全試合を複数回達成した投手は、日米ともにいません。
今後、完全試合を複数回達成する投手が現れるかどうか楽しみですね。
完全試合とは!?意味や歴代記録達成者、完全試合未遂も紹介!:まとめ
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それでは、今回の記事の重要ポイントを改めてまとめていきます。
今回の記事の重要POINT
完全試合とは、相手チームの打者を一人も塁に出すことなく勝利すること。
準完全試合とノーヒットノーランとよく勘違いされるが、意味は全く違う。【本文参照】
完全試合は日本とアメリカで認識が違う。
直近の完全試合達成者は佐々木朗希投手。
完全試合は、ノーヒットノーランや完封などと比べて達成するための条件がとても難しく、そう頻繁にお目にかかれない記録になります。
事実、1994年に達成した槙原さん以来、長らく完全試合が達成できていなかったことを考えると、どれだけ達成するのが難しいかがわかる と思います。
今後、どれだけの投手が完全試合を達成することができるのか非常に楽しみです。
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それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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