投手の勝率とは!?計算方法や歴代ランキングも紹介!!

 

今回の記事では、このような疑問に答えていきます。

 

本記事でわかること

• 投手の勝率とは
• 投手の勝率の計算方法
• 勝率10割を達成した投手について
• 投手歴代通算勝率ランキング

 

投手の成績を見る際に、あなたはどこを見ますか!?

 

例えば、先発投手の場合は勝ち星を見る人が多いと思います。

 

確かに、勝ち星が多ければ多いほど、チームの勝利に貢献しているかのように見えますからね。

 

特に、先発の場合は2桁勝利か否かに注目が集まると言うことからも、勝利数をみてしまいがちです。

 

ですが、私がもし先発投手の成績を見るとしたら、勝ち星はそこまで重要視はしません。

 

私が見るのは、勝ち星ではなく「勝率」です。

 

そして、本記事では私が重要視する「勝率」についてあらゆる角度から解説していこうと思います。

 

記事の本筋に入る前に、私の自己紹介をしておきましょう。

 

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それでは、記事の最後までお付き合いください。

 

投手の勝率とは!?

 

結論から言うと、投手を評価する指標の1つで、「勝敗がついた試合数に対する勝ちの割合」を表します。

 

勝率と聞くと、投手だけではなくチームの勝率であったり、監督通算勝率などさまざまな意味があります。

 

本記事では、投手の勝率について深堀していきます。

 

また、先ほどちらっと書いたチームの勝率については、以下の記事で解説済みです。

 

 

投手の勝率の計算方法

 

投手の勝率の計算方法は、以下の通り。

 

 

ここで、間違えては行けないのは、登板数に対する勝ちの割合ではないことです。

 

うろ覚えの人はやってしまいがちなので、注意しましょう。

 

登板数に対する勝ちの割合ではなく、勝敗のついた登板数に対する勝ちの割合です。

 

勝ち負けのついていない試合は、ノーカウントですね。

 

勝率が高い投手は貯金が作れる投手

 

計算方法を見て気づいた方もいると思いますが、勝率が高い投手は貯金が多く作れる投手と言えます。

 

つまり、勝ち越しの数を多く作れる投手ということです。

 

例えば、以下を例にしてみましょう。

 

 

上記の場合、A投手の方が勝ち星も多いため、貢献度が高そうに見えます。

 

しかし、負け数に注目してみてください。

 

A投手は、勝ち数と同等に負けており、逆にB投手は負けに対して、勝ちの数が10個上回っています。

 

つまり、A投手は15勝したものの貯金は作れず、B投手は勝ち数はA 投手より少ないものの、貯金を10個作れたということになります。

 

この観点から見ると、B投手の方がチーム成績を向上に貢献したと言えるでしょう。

 

また、勝率で見ても遥かにB投手の方が勝率が高いと言えます。

 

つまり、「勝率が高い=貯金が作れる投手」ということが言え、チームへの貢献度も高いということがわかりますね。

 

そして、勝率を上げるためには、いかに負け数を少なくしていくかということも同時にわかるかと思います。

 

【投手タイトル】最高勝率の受賞条件

 

投手の勝率には、タイトルがあります。

 

名前は、最高勝率といい、条件として13勝以上の投手かつその中で一番勝率の高い投手に与えられる賞です。

 

ここで、1つ気になる点があるとすれば、この13勝という条件。

 

なぜ、13勝なのか数字としての意味はわからないですが、先ほどの勝率の計算方法がわかるとなんとなく理由がわかるのではないでしょうか。

 

具体例を挙げてみます。

 

 

13勝という条件を付けない場合、最高勝率のタイトルはA投手に渡ります。

 

こんなことが起きたら、非難轟々ですよね笑笑

 

つまり、ある程度試合数をこなしてもらわないと、正確な数値や実力が測れないということです。

 

なので、このような条件を設けているのかと思いますね。

 

【疑問】過去に勝率10割を達成した投手がいるのか!?

 

勝率についてある程度理解していただけたと思いますが、そうするとこのような疑問を浮かべる方も多いかと思います。

 

そこで、私が実際に調べてみました。

 

具体的には、NPB(日本プロ野球)とMLB(メジャーリーグの2つで勝率1.000を記録した選手についてです。

 

NPB(日本プロ野球)における勝率10割投手

 

日本で勝率.1000を記録した選手といえば、楽天の田中投手を思い浮かべる人が多いと思います。

 

その通りです。

 

田中投手は、2013年に開幕から連勝街道を歩み続け、なんと24勝無敗という成績を残し、勝率1.000を記録しました。

 

また、それだけでなく、チームを優勝&日本一にも導くなど、記録だけでなく記憶にも残ったシーズンだったと思います。

 

また、実は田中投手以外にももう1人、間柴茂有さんも勝率1.000を残しています。

 

1981年に27試合で15勝0敗という、こちらも素晴らしい成績を残しての勝率1.000となっています。

 

MLB(メジャーリーグ)における勝率10割の投手

 

MLB(メジャーリーグ)では、過去に1人だけ勝率1.000を記録した選手がいます。

 

ブレーブスでプレーしているマックス・フリード投手です。

 

成績は、11試合で7勝0敗と少し物足りない成績に見えるかもしれません。

 

実は、この成績を記録したのが2020年で、感染拡大の影響で試合数が大幅減になったシーズンでした。

 

そういうこともあってのこの成績だったと思います。

 

ただ、フリード投手は前年に17勝を挙げて大ブレークを果たし、そしてこの年に無敗でシーズンを終えたということで、非常に今後の活躍に期待が集まりますね。

 

個人的には、まだMLB(メジャーリーグ)でフルーシーズンを経て勝率1.000を達成した選手がいないので、それを見てみたいです。

 

投手歴代通算勝率ランキング

順位	投手名	勝率	実働期間	勝利	敗北
1	藤本英雄	.697	1942-1955	200	87
2	稲尾和久	.668	1956-1969	276	137
3	斎藤雅樹	.652	1984-2001	180	96
4	杉内俊哉	.648	2002-2015	142	77
5	杉浦忠	.638	1958-1970	187	106
6	杉下茂	.636	1949-1961	215	123
7	別所毅彦	.635	1942-1960	310	178
8	スタルヒン	.633	1936-1955	303	176
9	山田久志	.631	1969-1988	284	166
10	野口二郎	.630	1939-1952	237	139

 

上記は、投手の勝率歴代通算ランキングをまとめたものです。

 

トップは巨人の主力投手として活躍した藤本英雄さんですね。

 

その後を稲生さんや斎藤雅樹さんが続いています。

 

個人的には、この中に現在コーチをしていて、現役時代はソフトバンクと巨人で活躍した杉内さんがいることに驚きでした。

 

確かに現役時代は2桁勝利はもちろんのこと、負け数が少なく、貯金を作れる投手として印象が強いです。

 

この中では通算勝利数は一番少ないが、負け数も一番少ないので、負けない投手と言っても過言ではないですね。

 

何度も言うように、やはり勝率を上げるためには負けない投手であることが非常に大事と言えます。

 

かつて、元ロッテの成瀬さんが16勝1敗と言う成績を残したり、2013年に田中投手が24連勝を達成したように、こういった負け数が少ない成績をもう一度見てみたいなと個人的には思います。

 

見栄え的にも、これ以上ない美しさですからね。

 

少し話が逸れそうなので、この辺りでまとめに入ります。

 

投手の勝率とは!?計算方法や歴代ランキングも紹介!!：まとめ

 

それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。

 

どうでしょうか。

 

勝率の意味や計算方法、そしてなぜ私が勝率を重要視するのかわかりましたか。

 

先発投手を評価するにあたり、勝ち星は非常に重要です。

 

ですが、いくら勝ち星が多くても、10勝して10敗する投手はそこまで評価は高く上がりません。

 

それなら、2桁勝利をしていなくても、9勝0敗の投手の方が優れていると言えます。

 

この両投手の違いは、今回紹介した勝率にあります。

 

極端ではありますが、前者の勝率は5割。

 

後者の場合は、勝率10割です。

 

こう見ると、後者の方が9つ貯金を作れているので、前者よりも優れていると言えるでしょう。

 

ですが、これはあくまで1例であり、これが絶対でありません。

 

今回は勝率という部分に焦点を当てたので、後者が優れていると言いました。

 

しかし、前者の方がイニングイーターであるとか、奪三振能力が高いとか、諸々を考慮に入れるとまた評価は変わってきます。

 

なので、あくまで投手を評価する上での1つの指標として見るのがいいと思います。

 

ぜひ、今回紹介した「勝率」について理解して、野球観戦に活かしてみてください。

 

また、最近はセイバーメトリクスといった統計学を用いた評価手法がトレンドです。

 

当サイト(プロ野球観戦の巣)でも解説していますので、合わせて読んでみてください。

 

 

それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。

 

楽しい野球観戦ライフをお送りください。