【命懸け】キューバ野球選手がMLBを目指して亡命する理由！失敗したら…

 

今回の記事では、このような疑問に答えていきます。

 

本記事でわかること

• キューバ野球選手がMLBに移籍する際、亡命をする理由
• キューバ野球選手が亡命する方法
• キューバ野球選手が亡命に失敗した場合
• 今後もキューバ野球選手の亡命は続くのか

 

先日、中日ドラゴンズのジャリエル・ロドリゲス投手がキューバから亡命し、MLBに挑戦することを表明しました。

 

https://twitter.com/yuhkiohboshi/statuses/1640714489728483332?s=20

 

これについて、野球ファンからは非難の声が。

 

キューバ野球選手の亡命は、今回が初めてではなく、昔から多くありました。

 

今回も数あるうちの1つで、今回の一件で「亡命」について改めてフォーカスされるようになりました。

 

そこで、本記事ではキューバ野球選手の亡命について、あらゆる角度から解説していこうと思います。

 

記事の本筋に入る前、私の自己紹介しておきましょう。

 

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それでは、記事の最後までお付き合いください。

 

【疑問】キューバ野球選手がMLBに移籍する際、なぜ亡命が多いのか!?

 

昨今、キューバ野球選手の亡命が後を絶ちません。

 

特にキューバ野球選手がMLB(メジャーリーグ)に移籍する際、選手はキューバを亡命して、移籍をめざします。

 

そこで疑問ですが、なぜキューバ野球選手はMLB(メジャーリーグ)に移籍するために、国を捨てて亡命しなければいけないでしょうか。

 

結論から言うと、大きく3つあります。

 

具体的には、以下の通り

 

 

上記の3つが、キューバ野球選手が亡命をする主な理由になります。

 

それでは、上記の3つを深掘りしていきます。

 

アメリカとキューバの国交が断絶しているから

 

アメリカとキューバは非常に仲が悪く、国交が絶たれています。

 

そのため、キューバ野球選手がアメリカの大リーグ(MLB)でプレーする上で、通常の移籍ルートではプレーすることができません。

 

では、どうするのか。

 

キューバ野球選手は、自国を捨てて海を渡り、渡航先の国で手続きをして、MLB移籍を目指します。

 

つまり、「亡命」ですね。

 

そして、現在もこの亡命という手段を取らないと、キューバ野球選手はMLBに移籍することができません。

 

お金が少なすぎるから

 

キューバ野球選手は、全てにおいて国に管理されているため、国家公務員的な立ち位置にあります。

 

そして、お金に関しても例外ではなく、国からお金をもらう仕組みとなっています。

 

しかし、その国からもらうお金がとても少ないです。

 

具体的には、野球選手を含む国家公務員は月2000円程度で、一般のサラリーマンに関しては、月1000円程度になります。

 

先ほど、キューバとアメリカは国交を断絶しているということを書きましたが、この影響からキューバはアメリカから経済制裁を受けています。

 

そのため、キューバ国内の経済は低迷し、所得水準は低下する一方。

 

キューバ野球選手も例外ではなく、月の給料も非常に少ない数字となっています。

 

お金が少ないということも、MLBを目指してキューバから亡命する理由の1つと言えるでしょう。

 

色々と制限が厳しいから

 

キューバ自体が社会主義国家のため、常に国が監視し、国が全てを管理しています。

 

そのため、キューバに住んでいる人たちに自由はありません。

 

それはキューバ野球選手も同じで、先ほど書いたように「お金が少ない」や「MLBに通常の手続きで移籍できない」などといった制限があります。

 

こういった制限から解放されるために、国を捨てて亡命という手段を取ります。

 

【壮絶】キューバ野球選手が亡命する方法とは!?

 

キューバ野球選手が亡命する方法は、非常に壮絶です。

 

以下、亡命の一部始終になります。

 

2007年から2017年までMLBで活躍したユネル・エスコバー は、2004年に他の5選手とともに亡命し、森へ逃れて幅50mの川を渡り、夜は木の上に見張りを立てながら、2週間かけて乗船地点まで向かったという。

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メジャー通算178勝を挙げたリバンヘルナンデス（1996～2012年）のケースはスパイ映画さながらだ。彼は遠征で訪れていたメキシコのモンタレーから亡命したのだが、練習中にサインを求めてきた女性の手帳にある男の写真が挟んであり、彼女は電話番号を記した紙をヘルナンデスの手に滑り込ませて『彼に連絡して』と囁いた。ヘルナンデスはその男の手引きでドミニカ共和国へ亡命を成功させた。

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元ロッテ・マーティンは家族や友人とメキシコにたどり着いたものの、亡命をお膳立てした一味に家族が軟禁され、稼いだ金の3分の1以上を渡すことを約束させられた。

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元キューバ代表の主砲で、13年のWBCで活躍したホゼ・アブレイユは、その年の８月に亡命している。まず高速船でハイチに渡り、そこから飛行機でアメリカへ飛んだ。ここまでは首尾良くいったものの、一つ問題があった。ハイチを出国する際に使用したパスポートが偽造だったことだ。
　偽造パスポートの使用が発覚した場合、アメリカへの入国を断られる恐れがある。その一方で、当時はたとえパスポートを所持していなくとも、アメリカの地を踏めば永住資格を与えられるというキューバ人への優遇措置（「ウェットフット・ドライフット政策」）があったため、亡命を斡旋した業者はアブレイユに「機上で偽造パスポートを破棄しろ」と伝えていた。
　それを受けてアブレイユは、機内でビールを注文。パスポートをビリビリに破いて口に入れ、ビールで少しずつ流し込んだ。偽造の証拠を文字通り腹に収めたアブレイユは、無事アメリカに入国。10月にホワイトソックスと６年6800万ドルの大型契約を結ぶと、14年は新人王、20年にはMVPにも輝くなど、メジャーを代表するスラッガーとなった。

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どの選手も壮絶な内容で、命懸けの行動であることがすごく伝わったのではないでしょうか。
特に、最後のアブレイユ選手の亡命内容がエグいですね。

 

【ヤバイ】キューバ野球選手が亡命に失敗したらどうなる!?

 

結論から言うと、大きく3つあります。

 

具体的には、以下の通り。

 

 

それでは、上記の3つを深掘りしていきます。

 

国から罰則を受ける

 

亡命に失敗した場合、国から罰則を受ける可能性が非常に高いです。

 

具体的には、投獄や拘束、国外追放といった処分を受けます。

 

亡命が国にバレた場合は、犯罪者として扱われるため、このような処分を受けることになるでしょう。

 

自分だけではなく、家族の身も危なくなる

 

亡命を失敗した場合、自分だけではなく、家族の身も危なくなります。

 

亡命をする野球選手の中には、家族と共に亡命をする選手もいれば、家族を国に置いて亡命する選手もいます。

 

いずれにせよ、失敗した場合は家族が投獄、拘束といった刑を受ける可能性があります。

 

最悪、命を落とすことも…

 

先ほど、「【壮絶】キューバ野球選手が亡命する方法とは!?」でも書きましたが、亡命手段は命懸けです。

 

いつ銃口を突きつけられてやられるかわからないし、荒波に揉まれて命を落とす可能性もあります。

 

国を捨てるわけですから、それだけリスクがつきまとう行動ということが、ここからもわかりますね。

 

【考察】今後もキューバ野球選手の亡命は続くのか!?

 

結論から言うと、アメリカとキューバの国交が正常化しない限り、亡命は後を絶たないでしょう。

 

2018年に一瞬だけですが、「亡命を経ずにMLBに移籍可能な協定」が交わされました。

 

しかし、トランプ政権が発足したことで、この協定が無かったことになり、再びMLB移籍をするのに亡命が必要となりました。

 

この時、キューバ球界だけでなく、プロ野球界全体が歓喜に満ちていましたが、結果的にこの構想が崩れたのは非常に残念でなりません。

 

いつの日か、亡命なくキューバ野球選手のMLB移籍が実現できることを祈りたいです。

 

それでは、この辺りでまとめに入ります。

 

【命懸け】キューバ野球選手がMLBを目指して亡命する理由！失敗したら…：まとめ

 

それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。

 

 

当サイト(プロ野球観戦の巣)では、本記事のように野球観戦をする上で知っておきたいルールや用語を発信しています。

 

以下の記事では、当サイトで解説した野球用語・ルールについてまとめているので、こちらもぜひご拝読ください。

 

 

それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。

 

楽しい野球観戦ライフをお送りください。