先日、ニュース記事を見ていたら「報復死球」と言う言葉を目にしました。報復死球は通常の死球とは何が違いますか!?また、報復死球はなぜ起きるのでしょうか!?
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事でわかること
- 報復死球とは
- なぜ報復死球が起きるのか
- 報復死球の事例
今回の記事では、何かと話題になる報復死球についてあらゆる角度から解説していきます。
記事の本筋に入る前に私の自己紹介をしておきましょう。
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それでは、記事の最後までお付き合いください。
目次
報復死球とは!?
結論から言うと、試合における暗黙の了解を破ったことに対する報復として、故意に死球を与えることを指します。
別名、故意死球とも言います。
ちなみに、暗黙の了解とは以下のような意味になります。
記録上の表記として、「報復死球」と言うワードは使われることはなく、「死球」として表記されます。
なので、「死球」が「報復死球」として扱われる場合、試合の流れや両チームの雰囲気などを鑑みて、そのように解釈されることがほとんどです。
そもそも報復死球は実在するのか!?
結論から言うと、残念ながら報復死球は存在します。
これについては、実際に元プロ野球選手の方も「報復死球があった」と述べています。
実際に報復死球はあるのかという質問に攝津氏はこう話す。
「自分の経験上では昔ありました!『ぶつけろ』というサインが出たことはありました。今はないと思いますね。自分の現役の後半とかはそういうサインとかもなかったですし」
バッテリー間で報復死球のサインがあったという攝津氏。
実際にサインが出たときの状況をこう話す。
「交流戦かなんかだったんですけど、自分が先発の時で1打席目にその相手ピッチャーからインコースにシュートを連発されたんですよね。結構当たりそうになって、避けて当たりはしなかったんですけど、チームとしては『おい!』ってなったんじゃないですか」
https://youtu.be/tmWTcWGKBkA
摂津さんが現役引退をしたのも、結構最近だったので、非常に信憑性の高い情報かなと思います。
審判団が「報復」と判断した場合、警告することが可能
ちなみに、試合中審判団が「報復の連鎖が起こり、試合にならない」と判断した場合、警鐘を鳴らすことができます。
これを「警告試合」と呼びます。
警告試合が宣告された場合、その後「報復」とみなされる行為が見られた場合、一発退場となります。
公平性を保ちながら、両ベンチ恨みっこなしで試合が行われるように、上記のようなルールが定められています。
報復死球はなぜ起きるのか!?
結論から言うと、「野球の不文律」といった暗黙の了解が存在するからです。
例えば、以下が「野球の不文律」と呼ばれるものです。
- 投手に厳しい内角責めをする
- 大量点差でリードしているチームが盗塁を仕掛ける
- 主軸打者に執拗以上の内角責め、死球
- ホームランを打った時の過度なリアクション
- 相手チームに対する侮辱行為…etc
他にもたくさんありますが、このように成文化されていない暗黙のルールは数多くあります。
こういったルールを破った場合、故意死球を含む報復を受けることがありますね。
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【日米】報復死球の事例
最後に報復死球の事例を日本と米国で1つずつ紹介していきます。
具体的には、以下の通り。
- 【2021年9月17日】 エンゼルスvsホワイトソックス
- 【2022年9月12日】 横浜DeNAvsヤクルト
それでは、上記の2つを深掘りしていきます。
【2021年9月17日】 エンゼルスvsホワイトソックス
こちらの報復死球は、大谷翔平選手が受けたものになります。
状況としては、エンゼルスの投手陣がホワイトソックスの打者相手に2つの死球。
これに怒ったホワイトソックスの監督が、バッテリーに報復死球を指示したと言う流れですね。
報復死球を受けたのは、この動画内の第五打席目。
明らかに身体を狙ったボールを連発されたわけですが、この大谷選手の笑顔がこれまた器の広さを感じさせますね。
死球を受けて笑顔とか、仏かな笑笑
【2022年9月12日】 横浜DeNAvsヤクルト
こちらは、結構最近の事例になりますね。
状況としては、令和初の三冠王を目指すヤクルトの4番・村上選手が執拗な内角責めを受けて死球。
これに激怒したヤクルトベンチが、横浜DeNAの主軸・佐野選手に身体を狙った内角責めをバッテリーに指示。
さらにヤクルトベンチのヤジを発端に、両ベンチから暴言の言い合いに発展する事態に。
この光景に、場内は騒然となりました。
結果的には、死球にはなりませんでしたが、明らかに報復を狙った攻めかなと見ていて思いました。
報復死球を避けられたのが奇跡に近いほど、厳しいボールの連続でした。
たいてい、報復死球は避けられずに身体にうけてしまうことがほとんどなのですが、佐野選手の場合は華麗な身のこなしでうまく避けましたね。
それでは、この辺りでまとめに入ります。
【マジでダサい】報復死球とは!?なぜ起きる!?避けるのはいい!?:まとめ
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それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。
今回の記事の重要POINT
- 報復死球とは、「試合における暗黙の了解を破ったことに対する報復として、故意に死球を与えること」を指す
- 報復死球は、今の時代も実際に存在する
- なぜ報復死球が起きるかというと、「野球の不文律」といった暗黙の了解が存在するからである
報復死球は昔からあるもので、最近引退した元ソフトバンクの摂津さんがおっしゃるように、今のプロ野球にも報復死球は存在します。
個人的には、報復死球はすごく嫌いで、これについては先日このようなツイートをしました。
プロ野球は興行である以上、お客様を楽しませる必要があります。
そんなプロ野球の試合で、誰がヤジの罵り合いや報復死球をみたいのでしょうか。
個人的には、報復死球を行う球団は「くだらないな、ダサいな」と感じています。
昔ならまだしも、令和になった今、このような古くさい慣習が残っていることに憤りを感じています。
プロも人間であるため、死球が完全になくなることはありません。
しかし、故意に打者の身体に向かってボールを投げるのはやめてほしいですね。
ファンはお金払ってプロ野球の試合を見ている以上、そんな試合はみたくないです。
早く、報復死球がなくなることを願っています。
当サイト(プロ野球観戦の巣)では、本記事のように野球用語やルールについて多数の記事を投稿しています。
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今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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