【野球指標】得点圏打率とは!?計算方法は!?意味がないという話も

お悩みくん

野球の野手成績を見ていると、得点圏打率という項目を目にします。先日、ヒロトニンさんが教えてくれた打率とは何が違うのでしょうか!?また、得点圏打率の意味や計算方法についても教えていただきたいです。

今回の記事では、このような疑問に答えていきます。

本記事でわかること

• 得点圏打率とは
• 得点圏打率の計算方法
• 得点圏打率歴代最高記録
• 得点圏打率は意味がないかについて

プロ野球界には、選手の実力を測る指標が多くあります。

その1つが、今回紹介する得点圏打率です。

今回の記事では、得点圏打率についてあらゆる角度から解説していこうと思います。

記事の本筋に入る前に、私の自己紹介をしておきましょう。

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それでは、記事の最後までお付き合いください。

得点圏打率とは？

結論から言うと、「2塁または3塁に走者がいるシチュエーションで打席に立った時の打率」を表します。

ここで言う「得点圏」の定義は以下の通り。

プロ野球では得点圏のことを英訳で「スコアリングポジション」ともいい、実況の方がそのように言う場合もあったりします。

得点圏打率の高い選手は、チャンスに強い選手ということができ、ファンの心にも残りやすい選手と言えるでしょう。

また、満塁の場面でよく打つ選手に対して、「満塁男」と表現することも多々あります。

得点圏打率の計算方法とは？

得点圏打率の計算方法は、以下の通り。

計算方法は、打率とほぼ同じです。

しかし、注意することが1つあります。

それは、安打数と打数は「得点圏の時のみ」のものを使うということです。

この条件がないと、打率の計算になってしまうので、注意が必要ですね。

得点圏打率の歴代最高は？

得点圏打率の歴代最高記録は、落合博満さんの.492になります。

以下は、歴代最高記録を残した1985年度の走者別打撃成績です。

【85年落合博満の走者別打撃成績】
走者なし .318(233打数74安打、24本塁打、24打点)
走者あり .419(227打数95安打、28本塁打、122打点)
一　　塁 .333(105打数35安打、12本塁打、24打点)
得 点 圏 .492(122打数60安打、16本塁打、98打点)
二　　塁 .400(30打数12安打、4本塁打、14打点)
一 二 塁 .441(34打数15安打、6本塁打、24打点)
三　　塁 .600(15打数9安打、2本塁打、13打点)
一 三 塁 .655(29打数19安打、4本塁打、32打点)
二 三 塁 .600(5打数3安打、0本塁打、7打点)
満　　塁 .222(9打数2安打、0本塁打、8打点)

引用：歴代最高の得点圏打率.492をたたき出した85年落合博満の走者別打撃成績の内訳は？ | 野球コラム – 週刊ベースボールONLINE

チャンスというチャンスに高打率を残しており、数字だけでもチャンスに非常に強い印象が伺えます。

具体的にいうと、2回に1回の割合でチャンスをものにしているということが言えるため、対戦する投手は相当嫌だっただろうなと想像できそうです。

得点圏打率は意味がない!?

ここまで、得点圏打率についていろんな角度から解説してきました。

しかし、実は得点圏打率はそこまで完璧な指標ではないことが言われています。

具体的には、「得点圏打率 = オカルト」といった表現をされることが多いですね。

以下、得点圏打率についての否定的な意見です。

得点圏打率は、得点圏における打数と安打数を使って計算するため、サンプルの数が非常に少なくなりがちです。

そのため、数字のブレが大きく、あてになりません。

逆に、得点圏における打数が増えればサンプルの数も増えるので、数字も安定し精度の高い数字になります。

他にも、得点圏打率が高くても試合が決まった時によく打つ打者の場合、「チャンスに強い」とは言いづらいでしょう。

上記のような感じで、あまり得点圏打率オンリーで選手を評価をするのは危険と言えますね。

これについて、先日阪神の大山選手を例にツイートしました。

この通りで、得点圏打率のみでチャンスに強い選手を導き出すのは、あまりやらない方が良さそうです。

結論、上記のツイートのように、得点圏打率と決勝打という感じで、複数の指標を組み合わせて判断するのがいいでしょう。

これは、得点圏打率に限らず、他の指標を扱う時も同様です。

以上、得点圏打率についての解説でした。

それでは、この辺りでまとめに入ります。

【野球指標】得点圏打率とは!?計算方法は!?意味がないという話も：まとめ

それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。

得点圏打率は、ランナーが2塁や3塁にいる場面で打席に立った時の打率のことを表します。

そして、この場面で安打以上の結果を残すことができると、得点圏打率は上がり、凡退すると下がっていきます。

しかし、有識者の中では「得点圏打率は意味がない」という声もあったりします。

具体的には、「打数が少ないため、上振れが激しい」という声や「運要素が強い」という声があります。

個人的には、私も上記の意見には賛成派で、得点圏打率だけで選手を評価するのは危険かなと思います。

なので、おすすめするのは複数の指標を組み合わせて選手を評価する方法です。

この方が、指標の弱点を補うことができますし、正確な評価をすることができます。

得点圏打率に限らず、指標を使う際はメリットとデメリットを理解した上で使うといいでしょう。

また、最近はセイバーメトリクスといった統計学を用いた評価手法がトレンドです。

当サイト(プロ野球観戦の巣)でも解説していますので、合わせて読んでみてください。

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それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。

楽しい野球観戦ライフをお送りください。