阪神ファンです。藤川球児さんの投げるストレートは、対戦した打者のほとんどが「浮き上がる」と評すほどの魔球と聞いたことがあります。他の投手が投げるストレートと何が違うのでしょうか。また、全盛期の藤川さんのストレートはどんなボールだったでしょうか。プロ野球に詳しい方に解説していただきたいです。
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事でわかること
- 藤川球児が投げるストレートの握り
- 藤川球児が投げるストレートの投げ方
- 藤川球児が投げるストレートの回転数
- 全盛期の藤川球児が投げるストレートの特徴
藤川球児さんといえば、”火の玉ストレート”と評されるように、ストレートが1番の代名詞でした。
対戦した打者は、口々に「ボールが浮き上がってくる」と言うぐらい、すごいボールを投げていました。
そんな、球児さんが投げるストレートは、他の投手と比較して何が違うのでしょうか。
今回の記事では、上記について解説しつつ、後半では全盛期のストレートについて動画で振り返りながら解説していきます。
記事の本筋に入る前に私の自己紹介をしておきましょう。
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それでは、記事の最後までお付き合いください。
目次
藤川球児が投げるストレートの特徴
ここでは、藤川球児さんが投げるストレートの秘密について解説していきます。
具体的には、以下の3つの観点から解説します。
・藤川球児が投げるストレートの握り
・藤川球児が投げるストレートの投げ方
・藤川球児が投げるストレートの回転数
それでは、上記の3つを深掘りしていきます。
藤川球児が投げるストレートの握り
球児さんが投げるストレートの握りは、他の選手と少し異なります。
具体的には、以下の画像を見るとわかりやすいかと思います。
違いが分かりましたかね。
この2つの握りの違いは、人差し指と中指の隙間にあります。
通常の場合、人差し指と中指は1本分開けて投げます。
しかし、球児さんの場合はその隙間を全くなくして、投げています。
この隙間をなくすことで、スピン量の豊富なボールを投げることにつながり、魔球ストレートが完成するわけです。
藤川球児が投げるストレートの投げ方
球児さんがストレートを投げる際、いくつか注意する点があるそうです。
これについては、以下の動画で解説されています
上記の動画で語られていた注意点を下記にまとめました。
・スリークォーターではなく、オーバースローになるように気をつける。
・テークバックは、真っ直ぐ後ろに引っ張るように。
・左足を直角に上げて、右足の軸をマウンドよりに倒す。
・軸足を倒したら、あとは自然な流れを意識する。
動画を拝見させていただきましたが、ストレートを投げるときだけではなく、ピッチング全般においても非常に勉強になる内容でした。
現在、野球をやっている方やピッチャーの方は、ぜひみていただきたい内容ですね。
藤川球児が投げるストレートの回転数
球児さんが投げるストレートがなぜ魔球と呼ばれるのか。
そして、なぜ分かっていてもバットにさえかすらないのか。
その秘密は、ストレートの回転数にあります。
過去に、テレビ朝日系列で放送されている報道ステーションで、球児さんのストレートの回転数を検証した内容が放送されています。
そこで、検証した結果、球児さんのストレートは1秒間に45回転(約2700rpm)していることがわかりました。
ちなみに、平均値は1秒間に37回転(約2220rpm)です。
また、ボールの回転軸の傾きを測ったところ、一般的な投手が投げた場合は、地面に対して約30度であるのに対し、球児さんの場合は、その傾きが約5度と極端に少ないことがわかりました。
この軸の傾きが極端に少なく、回転数が豊富であることでボールがホップするようになり、それがバットに当たらない、かすらないと言ったことに繫がるのでしょう。
球児さんのストレートを語る上で、この2つは欠かせませんね。
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【全盛期】藤川球児のストレートはどんなストレートだったのか!?
ここまで、球児さんの投げるストレートについて3つの観点から解説してきました。
ここまでを読んだあなたは、実際にどのようなボールを投げていたのか気になりませんか。
動画付きでみてみたいですよね。
ここでは、球児さんのストレートを全盛期に絞って振り返っていこうと思います。
画面上でもわかるぐらい、ストレートが浮き上がっていた
まじでこれですね。
これまで、幾多のストレートを見てきましたが、ここまで画面上でわかるぐらい浮き上がっているストレートを見たのは、球児さんだけですね。
よく、野球界では低めにボールを集めろと言われると思います。
これは、打者を抑える上で大事な考えですし、低めにボールを集めることで、凡打or空振りを狙える確率はグンと上がります。
しかし、球児さんの場合は全く違っていて、高めのボールであればあるほど力を発揮します。
なので、球界の常識が通用しない投手でもありました。
ある意味、球児さんは球界の常識を覆した選手だと思いますね。
【全盛期名場面】藤川球児VSカブレラ&小笠原
では、最後に球児さんの全盛期名場面を2つ振り返ります。
1つ目は、2006年のオールスターで実現したカブレラさん&小笠原さんとの対決ですね。
この時、球児さんはストレート勝負を予告してカブレラさんと小笠原さんと勝負。
この2人は、当時パリーグでは最強打者と名高い選手で、ストレートにはめちゃくちゃ強いバッターでもありました。
そんな相手でも、球児さんはストレートのみで勝負して、空振り三振にきって取りました。
当時、リアルタイムで見ていましたが、めっちゃ衝撃を受けた記憶がありますね。
それぐらい、印象的で刺激的な対戦でした。
【全盛期名場面】前年日本一の西武打線を3者連続三振
このシーンは、2009年の西武との交流戦。
9回、当時クローザーであった球児さんが登板するも、無死1塁、2塁のピンチを背負いました。
しかし、そこからが球児さんの本領発揮。
ほとんどストレート勝負で打者と対峙して、なんと3者連続三振に打ち取りました。
見ていただいたらわかると思いますが、特段厳しいコースにボールはいってないのですが、分かっていてもボールが当たらない。
各打者が、非常にボールを当てるのが精一杯という感じが見て取れましたね。
改めて、球児さんが投げる火の玉ストレートの凄さを感じました。
それでは、この辺りでまとめに入ります。
【バットに当たらない!?】藤川球児が投げるストレートの正体とは!?:まとめ
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それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。
今回の記事の重要POINT
・球児さんの投げるストレートは、回転数が非常に多く、軸の傾きが少ない。
・ストレートの握りは、人差し指と中指の隙間をつくらない。
・「低めにボールを集めろ」という球界の常識を球児さんのストレート1本で覆した。
日本プロ野球界で一成を風靡した”火の玉ストレート”。
そこには、どんな秘密があるのか今回の記事で解説してきました。
藤川球児さんが投げるストレートは、他の投手と比較していくつか違いが見られます。
例えば、ストレートの握り。
普通なら、人差し指と中指の間に指一本の隙間を開けるのですが、球児さんの場合は全く開けません。
また、ストレートの回転数が平均よりも圧倒的に多く、球の軸がほとんど傾かないと言うのも、本記事を通してわかりました。
球児さんは、2020年をもって現役引退をしましたが、再び球児さんのようなストレートを投げる投手が現れることを期待したいです。
球児さんはYoutubeで発信をしていて、ピッチングノウハウについても発信しています。
現在、野球をしている方にはとてもためになることばかりだと思うので、球児さんのノウハウをもっと知りたいと言う方はぜひYoutubeを拝見してみてください。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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