
・2022年の夏に行われる現役ドラフトってどう言うシステムなの!?
・現役ドラフトを行うことのメリットとデメリットは!
今回の記事では、上記の2つの疑問に答えていきます。
本記事を読むことで、下記のことがわかります。
・現役ドラフトとは!?
・現役ドラフトのメリットについて
・現役ドラフトのデメリットについて
記事の本筋に入る前に信頼性を担保すると、この記事を書いている私はプロ野球観戦歴16年で、毎年ひいきチームの試合を中心に全試合視聴しています。
また、当サイト(プロ野球観戦の巣)を通して野球情報を発信しており、総記事数も310を超えているので、信頼性はあるはず。
そこで、今回の記事では現役ドラフトの特徴について解説しつつ、記事の後半では現役ドラフトのメリットやデメリットについても書いていきます。
それでは、最後までお付き合いください。
現役ドラフトとは!?【ルール5ドラフトとの違いも解説】


それでは現役ドラフトについて解説していきたいと思います。 現役ドラフトとは簡単に言うと、「出場機会が恵まれない選手のための救済制度」という位置付けでできたシステムです。
具体例で言うと、アメリカの大リーグではルール5ドラフトという名前で行われていたり、大リーグ以外では韓国でもこのようなシステムが導入されています。
そこで、日本でもこのような選手のための制度を作ろうと、大リーグのルール5ドラフトを題材にして、「現役ドラフトというものを作りましょう」と選手会側が訴えています。
それでは、現役ドラフトの見本となっているルール5ドラフトの内容を見ていきたいと思います。
ルール5ドラフトとは
・18歳以下入団で在籍5年以上19歳以上入団で在籍4年以上の選手を他球団がドラフト指名できる制度指名選手を獲得した球団は、・獲得選手を翌年のシーズン全期間でベンチ入り25人枠に登録しなければならない(ベンチ入りさせない場合は元の球団に返す)・旧所属球団に10万ドル(約1080万円)を支払わなければならない出典:AERA.dot
内容を見てみると、最後のところに獲得した選手は必ずベンチメンバーに入れないといけなくて、ベンチ入りさせない場合は元の球団に返さないといけないと書かれています。
これを見て思ったのが、もし獲得した選手がケガをしてベンチにすら入れない状況になってしまったら、どうなってしまうのかなという疑問を持ちました。
そこでさらに調べてみたところ、DL(故障者リストには登録できる)ようなので、ケガをしてベンチメンバーを外された場合は、元の球団に返す必要がないとのことです。
ちなみにこのルール5ドラフトでスター街道を走った選手は様々いて 、ヨハン・サンタナ、ジョシュ・ハミルトンなどの名選手が、このシステムを利用したことで活躍しています。
上記の点から見ても、このシステムは成功しているのではないかと思います。
日本で行われる現役ドラフトのルール予想
それではルール5ドラフトを踏まえたうえで現役ドラフトがどんな感じになるのか考えていきたいと思います。
日本で導入される現役ドラフトは、まだどういう内容になるのかは決まってはいません。
そこで、私が現役ドラフトがどういう形になるのか予想していきたいと思います。
現役ドラフトは先ほど言ったように、大リーグで行われているルール5ドラフトを見本にして作られていくので、大半はルール5ドラフトとは変わらないルールになるとは思います。
となると一番簡単に日本のプロ野球にあったルールに変えられるところは、「どの選手を指名できるのかの基準」の部分ですよね。
仮に変えるとしたら「高卒五年以上、大卒社会人四年以上」といったような感じで、日本のプロ野球にあったルールになると思います。
あとは、日本のプロ野球には故障者リストという概念がないので、もし獲得した選手が、けがを理由にベンチに入ることができなければ、選手をどのように扱えばよいのかということも、今後議題として挙がってくるものではないかと思います。
いま考えただけでも、現役ドラフトを導入していくうえで日本のプロ野球に適したルールにしなければならないところが複数出てきました。
またこれらをもっと深堀していけばさらに課題が出てくると思います。
そのような課題を一つ一つクリアしていく必要があるので、現役ドラフトの導入は荒波にもまれながらの航海になると予想されそうです。
【追記】現役ドラフトのルールが決まりました
詳しくは、下記の記事で解説しています。


現役ドラフトのメリットとデメリット


それでは最後に現役ドラフトのメリットとデメリットについて考えていきたいと思います。
大リーグでは日本よりも一足先にルール5ドラフトという名前で行われてきましたが、このシステムのおかげで多くのスター選手を生むこととなりました。
そのようなシステムを同じく日本でも取り入れることで、「くすぶっていた選手が一気にスター街道をひた走るといったようなことが多く増えるかもしれない」といったような考えをしてしまいそうですよね。
しかし、日本プロ野球と大リーグとでは、選手層やルールも違うのは事実で、安易に成功できるとは言えないのではないかと私は考えています。
そこで、現役ドラフトをすることによるメリットとデメリットを考えてみました。
現役ドラフトのメリット
メリットは、いままで活躍できなかった選手が他球団に行くことで環境が変わり、好成績を残すというような選手が多く増えると言うことですね。
そもそも現役ドラフトの目的は、「くすぶっている選手に対する救済制度」ですからね。
例えば、現役ドラフトではないですが「くすぶっていた選手の救済制度」的な意味合いのこもった移籍が、大田泰示選手の巨人から日本ハムへの移籍ではないでしょうか。
年度別成績を見ていただくとわかりますが、巨人時代の成績と日本ハムでの成績は一目瞭然ですよね。
本人もインタビューで話していましたが、「巨人時代はたくさんの怖いOBが常に自分に視線を向けられていたことなどが原因で、プレッシャーがものすごく思うような成績が残せなかった」とおっしゃっていました。
たしかに、大田選手は巨人にドラフト一位で迎えられて周囲の期待もあり多大なプレッシャーと戦っていたと思います。
それに、なかなか思うように成績が残せなかったということを考えると、本人はさらに焦って成績が残せないという悪循環に入っていたのではないかと思います。
そんな中での日本ハム移籍で、環境がガラッと変わり、プレッシャーも少なくなったことでのびのびとプレイできるようになり、今の成績につながっているのではないかと思います。
同じように、現役ドラフトにも選手の環境を変える力というものはあると思うので、日本ハムの太田選手のような環境を変えて成績が向上する選手はどんどん増えていくのではないかと思います
現役ドラフトのデメリット
それでは、反対にデメリットはどんなことがあるでしょうか。
私が考えるデメリットは、選手層の薄い球団には有利に働くが、選手層の厚い球団には何のメリットもないところにあると思います。
例えば、選手層の薄い球団にとっては、現役ドラフトを利用して選手層の厚い球団から有料選手を獲得できるというメリットがあります。
しかし、選手層の厚い球団にとっては将来有望な選手が流出する恐れがありますし、かといって他球団からそれに勝る選手がとれる可能性が高いわけでもないので、選手層の厚い球団にとっては、不利なものになりそうな気がします。
確かに、球団の利益を優先に考えると、そのような考えになりがちではあります。
ですが、球界全体を見まわたして考えてみると、戦力が均等になることはもちろんのこと、今まで芽が出なかった選手が陽の目を見るようになる可能性は、ぐっと上がると思います。
なので、日本プロ野球界の活性化につながるのではないかとも私は思います。
また、ほかにデメリットがあるとしたら、過去に2回プロ野球で開催された現役ドラフトがいずれも失敗に終わり、現役ドラフトというものに悪の印象を植え付けてしまったところです。
特に二度目の現役ドラフトは、各球団がリストアップした選手を非公開としたため、「選手を出し惜しみしている」「戦力外にしかならない選手ばかりが市場に出回っている」といったような憶測が飛び、非常に後味悪いものとなってしまいました。
このように、現役ドラフト導入にはメリットはもちろんデメリットも数多くあります。
その中で今後このシステムを導入していくためには今の日本プロ野球界の現状や過去の教訓を生かしてよいものにしていくほかないと思います。
【プロ野球】現役ドラフトとは!?導入によるメリット・デメリットを徹底解説:まとめ
ここまで現役ドラフトの内容やメリット・デメリットについて解説してきましたが、いかがでしたか。
今回の記事を読んで、プロ野球ファンの方はもちろんあまり野球を見たことがない方も現役ドラフトについて少しでも理解してくれたらうれしいです。
それでは、今回はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
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