野球でベンチからコーチがサインを送ったり、捕手が投手からサインを送ったりしているのですが、あれってバレたり盗まれたりしないのですか!?野球に詳しい方にぜひ教えていただきたいです。
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事でわかること
- サイン盗みとは!?
- サイン盗みに該当するケースと該当しないケースについて
- サイン盗み疑惑&行われた過去の事例
試合中、何かしら作戦や相手チームの弱点を伝達する際、サインという形で誰にもわからないように暗号化させて、選手らに伝えます。
しかし、過去にはそういったサインが盗み見されることやサイン盗みの疑惑を持ちかけられるといった事例がいくつかありました。
サイン盗み自体、ルールとして禁止事項であるため、本来はあってはならないことです。
サイン盗みに対して否定的な意見が大多数なのですが、中にはむしろ肯定的な意見を持っていたり、「そもそもサイン盗みのなにが悪いのか」という疑問を持った方もいたりします。
そこで、今回の記事では、サイン盗みについてあらゆる角度から解説していこうと思います。
記事の本筋に入る前に私の自己紹介をしておきましょう。
信頼性の担保
- プロ野球観戦歴16年
- Twitterフォロワー数4000人超
- 月刊閲覧数は100000PV超(上位2%代)
それでは、記事の最後までお付き合いください。
目次
そもそもサイン盗みとは!?
結論から言うと、相手チームの作戦や戦略を伝達するサインを解読して、味方のチームに伝えることを指します。
「え、そんなことあるの?」と疑問に思う方もいると思いますが、実際にそういった疑惑を持ちかけられた事例がいくつかあります。
それについては、記事の後半で紹介していきますが、過去にはサイン盗みが行われたor疑惑があったと言うことが何度かありました。
では、サイン盗みとは具体的にどんなものかを解説していきましょう。
サイン盗みに該当するケースと該当しないケース
具体的には、以下の通り。
- 捕手が投手に伝達するサインをランナーやコーチが盗み見して、味方の打者に伝えること
- カメラを仕掛けて、そこに映ったサインを分析して、味方チームに伝達すること
一番代表的なサイン盗みがこれかなと思います。
逆にサイン盗み該当しないケースは何があるのでしょうか。
具体的には、以下のケースは該当しません。
- 監督が明らかにわかるようなサインをしてしまった結果、作戦がバレること
- バッターがピッチャーのくせを見つけて、投げる球種がわかること
- ランナーがキャッチャーのサインを見て、行動を決めること
上記の3つは、サイン盗みには該当しません。
サイン盗みはルール上、禁止されている
サイン盗みは、ルール上禁止されています。
高校野球では、大会野球規則にしっかりと以下のように明記されています。
「走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。もしこのような疑いがあるとき審判委員はタイムをかけ、当該選手と攻撃側ベンチに注意をし、止めさせる。」
ただ、仮にサイン盗みが行われた場合、罰則は与えられることはなく、注意喚起が行われるのみになります。
また、プロ野球でもサイン盗みは禁止されています。
こちらも、高校野球同様に注意喚起にとどまります。
おそらく、明確にサイン盗みが行われたと確証を得ることが難しいため、このような形になっているのだと思います。
ちなみに、プロ野球でサイン盗みの禁止が明文化されるきっかけになったのが、1998年のダイエーですね。
検索すると、色々と出てくると思うので、事の経緯を知りたい方はぜひ調べてみてください。
サイン盗みについてのファンの意見
サイン盗みについて、ファンはどう思っているのでしょうか。
上記は、サイン盗みを良しとしていない意見です。
やはり、テストで言うとカンニングに値することなので、それはスポーツマンシップであったり、プロとして恥ずべきことだという論調ですかね。
他にもたくさん意見がありましたが、大体上記のような意見が主でした。
ですが、中には以下のような意見がありました。
サイン盗みをする方が悪いではなく、解読されるような簡単なサインを使っているチームが悪いと言った意見もありました。
これは面白い意見ですね。
まぁ、一理あるかなと思います。
サインというものは、相手チームにバレないように暗号化するからサインというわけであって、簡単に解読されるなら、それはもはやサインではないんですよね。
そう考えると、この意見もわからなくはないですね。
しかし、サイン盗みを警戒して解読不能なサインを作ることが当たり前になれば、それだけ選手がそのサインを理解することに時間がかかります。
そうなると、試合時間が長くなってしまい、野球人気の低下に繋がります。
また、野球の本質そのものが変わってしまうという危険性も含んでいるため、やはりサイン盗みというものが常態化することは、野球界にとって害であると言えますね。
スポンサードリンク
【疑惑も含む】過去にあったサイン盗みの事例
ここでは、疑惑を含むサイン盗みの事例を紹介していきます。
具体的には、以下の通り。
- 星稜vs習志野
- ヒューマン・アストロズ
- ヤクルトvs阪神
それでは、上記の3つを深堀していきます。
星稜vs習志野
こちらは、2019年の春に行われた春のセンバツ大会で行われた試合になります。
そして、なんとこの試合でサイン盗みがあったのではないかという疑惑が投げかけられました。
事の発端は、試合後に星稜高校の監督であった林和成監督がサイン盗みがあったことを指摘。
また、習志野の控室にまで出向き「フェアじゃない」と強い口調で訴えた事態にまで発展しました。
結果的に、審判団は疑わしい行為として認定はしなかったものの、後味の悪い試合となってしまいました。
ヒューマン・アストロズ
実は、MLBでもサイン盗みの事例があります。
その代表例が、2017年のアストロズですね。
こちらは、疑惑ではなく完全なる黒で、球団も後にサイン盗みを認めることとなりました。
また、この年アストロズはワールドシリーズを制覇した年でもあるため、より非難の声は大きかったと思います。
ヤクルトvs阪神
これは、結構知っている方も多いかと思います。
事の経緯をまとめると、以下の通り。
- 5回、2死1塁・2塁の場面で、田口投手が佐藤輝選手にボールを投げる。
- 2塁走者の近本選手が膝に置いていた左手を上下するような行動を行う。
- 上記が、打者に何かを伝えているのではないかという疑惑を持ちかけられる。
大まかな流れは上記のような感じですね。
その後、両監督とコーチが小競り合いとなり、約4分間試合が中断するという事態になりました。
結果的に、NPB公式が「サイン盗みは行われていない」という声明が発表され、事態は終息に向かいましたが、今もなおSNS上でファン同士がこの件について言い争いをしていたりする場面を見かけたりしますね。
ダメ。ゼッタイ。サイン盗みとは!?過去に起きた疑惑も紹介!!:まとめ
スポンサードリンク
それでは、今回の記事の重要POINTを改めてまとめていきます。
今回の記事の重要POINT
- サイン盗みとは、「相手チームの作戦や戦略を伝達するサインを解読して、味方のチームに伝えること」
- サイン盗みは、ルール上禁止されている。
- サイン盗みに対して、否定的な意見が多いが、一部好意的な意見やなぜ禁止にされているのか疑問に持っている人もいる。
個人的な意見を言うと、やはりサイン盗みはあってはならないものだと思いますね。
プロである以上、正々堂々と戦って欲しいと言う気持ちが強いですし、サイン盗みをしてチームが勝ったり、個人成績が上がっても、嬉しい気持ちなんて湧き上がってくるはずもありません。
また、ルール上禁止事項であることからも、行われていいことではないのは明白です。
野球そのものを今後も変えないためにも、サイン盗みは行ってほしくないなと思います。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しい野球観戦ライフをお送りください。
コメント